ALICE V

アリスの5枚目のオリジナルアルバム『ALICE V』（アリス・ファイヴ）は、1976年7月にリリースされました。前作から1年2ヶ月ぶりとなる本作は、アリスの音楽性の新たな方向性を示す重要な作品として位置づけられています。

概要

『ALICE V』は、アリス名義での編曲が多数見られるようになった最初のアルバムです。これまで以上にメンバー自身の音楽的なアイデアが反映され、アリスサウンドの幅を広げる試みが随所に見られます。

アルバムには、ヒットシングル「今はもうだれも」と「帰らざる日々」が収録されており、発売前から高い注目を集めました。これらの楽曲は、アリスの代表曲として、現在でも多くのファンに愛されています。また、アルバム発売後には、「遠くで汽笛を聞きながら」がリカットされ、新たなファンを獲得しました。

オリコンチャートでは、アルバム部門で3位を記録し、アリスの人気を不動のものとしました。1988年に初CD化されて以降、1993年、1998年、2001年、2006年（紙ジャケット仕様）と、繰り返し再リリースされており、その音楽は世代を超えて聴き継がれています。

収録曲

オリジナルLP盤とCT盤に収録された楽曲は以下の通りです。

side A
1. 今はもうだれも
2. 好きじゃないってさ
3. 涙の誓い
4. 君よ心の বেদীতে
5. 走っておいで恋人よ
6. エスピオナージ
side B
1. 帰らざる日々
2. 木枯らしの街
3. やさしさに気づいて
4. さよなら昨日までの悲しい恋人よ
5. あなたのために
6. 季節はずれの雪

CD盤では、これらの楽曲が1枚にまとめられています。

関連項目

1976年の音楽
1977年の音楽
* 1978年の音楽

『ALICE V』は、アリスの音楽的な転換期を示す作品であり、その後の活動に大きな影響を与えました。アリスファンはもちろん、日本のニューミュージックに関心のあるすべての人にとって、必聴のアルバムと言えるでしょう。

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