ALI (バンド)

ALI：グローバルなサウンドと波乱万丈の歴史

ALIは、シンガーソングライターのLEOが中心となり、多様な国籍のメンバーで構成されていた日本の音楽プロジェクトです。バンドとして活動開始後、2024年10月にLEOのソロプロジェクトへと移行しました。

音楽性と特徴

ALIの音楽性は、ファンク、ソウル、ジャズ、ラテン、ヒップホップといった複数のジャンルを融合させた独特のスタイルが特徴です。洗練されたメロディーとグルーヴ感あふれるサウンドは、幅広いリスナーを魅了しました。メンバーそれぞれのルーツが反映された多様な音楽的要素が、ALIの音楽に深みを与えています。

アニメタイアップでの成功

ALIは、人気アニメとのタイアップで大きな成功を収めました。代表的な作品として、『BEASTARS』のオープニングテーマ「Wild Side」と、『呪術廻戦』のエンディングテーマ「LOST IN PARADISE feat. AKLO」が挙げられます。特にCrunchyrollアニメアワードでは、これらの楽曲でベストオープニング賞とベストエンディング賞を同時受賞するという快挙を達成しました。この受賞は、同賞史上初の二冠達成となりました。

メンバーと変遷

ALIには、様々なバックグラウンドを持つ個性豊かなメンバーが在籍していました。

* LEO（今村怜央）：ボーカルとギターを担当。スペイン、イギリス、日本のルーツを持ち、渋谷で育ちました。14歳から音楽活動を志し、高校卒業後は本格的に音楽の勉強に励みました。ボブ・マーリー、ニーナ・シモン、ジム・モリソンなど、多くのアーティストに影響を受けています。

旧メンバーには、MCを務めていたJUA、ギターのZERU、ドラムのKAHADIO、サックスのYU、キーボードのJIN、パーカッションのALEX、ベースのLUTHFI、ギターのCÉSARがいました。KAHADIOは逮捕・起訴を受け脱退し、その後、YU、JIN、ALEXは脱退しましたが、レコーディングやライブサポートとしてALIの活動に参加しています。LUTHFIとCÉSARは2024年に脱退し、現在、ALIはLEOのソロプロジェクトとなっています。

バンド名の由来

バンド名のALIは、元ボクシング世界ヘビー級王者モハメド・アリに由来しています。バンドコンセプトは決まっていたものの、バンド名がなかなか決まらず悩んでいたところ、テレビでモハメド・アリの訃報を目にしたことがきっかけで名付けられました。

活動歴と主な作品

ALIは2019年の『BEASTARS』オープニングテーマ「Wild Side」リリースから活動をスタートさせ、数々のアニメタイアップ、アルバム・シングルリリース、ライブ活動を行いました。大谷翔平選手が「LOST IN PARADISE feat. AKLO」を登場曲に使用するなど、話題を呼びました。KAHADIOの逮捕による活動休止を経て、バンド活動再開、そしてLEOのソロプロジェクトへの移行という波乱万丈の歴史を歩んできました。

まとめ

ALIは、多様な音楽性と才能あふれるメンバー、そしてアニメとのタイアップによる成功で知られる音楽プロジェクトでした。活動休止やメンバーの変遷など、数々の困難を乗り越えながら、独自の音楽性を追求し続けました。LEOによるソロプロジェクトとしての新たな展開も、今後の活躍が期待されます。

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