ALL MY TRUE LOVE

シングル「ALL MY TRUE LOVE」

「ALL MY TRUE LOVE」は、日本の女性歌手グループSPEEDの8枚目のシングルとして、1998年10月28日にTOY'S FACTORYからリリースされました。この曲は、彼女たちの初のマキシシングルで、特にキャッチーなメロディーと感情豊かな歌詞で多くのファンの心を掴みました。

収録内容とリリースの背景

本シングルには、SPEEDの表題曲である「ALL MY TRUE LOVE」に加え、島袋寛子のソロ曲「見つめていたい」、今井絵理子のソロ曲「冷たくしないで」がカップリングとして収録されています。これらのソロ曲は、音楽番組でもパフォーマンスされ、多くの視聴者に感動を与えました。リリースの際の初回生産分はスリックカードジャケット仕様となっており、さらに歌詞カードもメンバーごとに分かれた特別なデザインが施されています。

「ALL MY TRUE LOVE」は、本来水曜日に発売される予定でしたが、出荷の事情により一部の店舗ではその4日前の日曜日に店頭に並ぶことがありました。そのため、実際には本来の発売週よりも早くオリコンチャートにチャレンジし、週間113位にチャートインするという意外な展開を見せました。このことから参考記録として扱われ、最終的には翌週に112ランクアップして1位を獲得しました。本楽曲は特異な経歴を持つ作品としても知られ、急上昇での1位記録を保持しています。

商業的成功

「ALL MY TRUE LOVE」は、発売から長期間にわたりオリコンのトップ20に入るなど、ロングセラーとして君臨しました。出荷ベースでは4作連続でミリオンセラーを達成し、累計売上は160万枚に上ります。オリコン集計においても、122.1万枚の売上を記録し、アイドルグループのマキシシングルとしては初のミリオンセラーとなった点が特筆されます。

収録曲と使用媒体

「ALL MY TRUE LOVE」は、伊秩弘将が作詞・作曲を手がけており、1998年のバレーボール世界選手権のテーマソングにも起用されています。また、テレ東独占放送の『MOMENT』というベストアルバムにも収録されていますが、オリジナルアルバムには含まれていません。その他の収録曲としては、hiroの「見つめていたい」がエプソン「カラリオ」のCMソング、Eriko with Crunchの「冷たくしないで」はロート製薬「キャンパスリップ」のCMソングとしても知られています。

継承とカバー

「ALL MY TRUE LOVE」の影響は決して薄れたものではありません。2021年にはBENIがカバーをリリースし、2007年にはアイドリング!!!も同曲を取り上げました。このように、後世に渡っても愛され続けている楽曲です。

まとめ

SPEEDの「ALL MY TRUE LOVE」は、彼女たちの音楽キャリアにおいて特別な位置を占める楽曲であり、そのリリースから現代に至るまで多くのリスナーの心に残り続けています。音楽シーンにおける影響力やトレンドは時代と共に変わるものの、彼女たちのパフォーマンスとこの名曲は記憶に刻まれています。

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