AN/ASQ-228

AN/ASQ-228概要

AN/ASQ-228は、レイセオン・テクノロジーズが手掛けた発達型前方監視赤外線ポッド（ATFLIR)で、航法と目標指示の機能を一体化しています。このポッドは、最新型の航法ポッドとして、さまざまな脅威を即座に識別し、精密かつリアルタイムで情報を提供することを目的としています。複数の機能を持つことで、任務の効率性を大幅に向上させています。

機能と特長

本機はポッド式のデザインで、具体的には以下のコンポーネントが搭載されています。

• - 航法前方監視赤外線（Nav FLIR）
• - レーザー・スポット追跡装置（LST）
• - 電子光学センサー・ユニット（EOSU）

これらの対応により、AN/ASQ-228は狙った目標を航法・指示する際に非常に高い精度を誇ります。特に、最大約1,524メートルの高度から斜め距離約48キロメートルの範囲内でのレーザーによる目標指示が可能であり、敵の位置を的確に補足します。

さらに、高画質な電子光学および赤外線画像を提供できる能力も持っており、これにより航空機や部隊はより効果的に作戦を展開できます。たとえば、敵の動きを敏感に察知し、迅速な意思決定をサポートすることができます。

将来的な機能強化

AN/ASQ-228は、今後の機能強化に向けた計画が進行中です。主な改良内容としては、以下の点が挙げられます。

• - レーザー・マーカー機能の追加
• - 電子機器の統合化
• - センサーの融合機能の実装
• - 自動目標識別機能の追加
• - 電子光学カメラとLSTの性能向上
• - 探知距離の延伸

これらの改良を通じて、AN/ASQ-228は将来的により一層強力な火力支援を可能にし、多様化する戦場に対応していくことが期待されています。

対応機種

AN/ASQ-228は、以下の航空機に搭載されることを前提としています。

• - F/A-18C/D
• - F/A-18E/F

これらの航空機は、アメリカ海軍や海兵隊において広く運用されており、ポッドの機能を最大限に引き出すことが可能です。

採用国

AN/ASQ-228は、以下の国において採用されています：

• - アメリカ合衆国

- アメリカ海軍
- アメリカ海兵隊

• - マレーシア

- マレーシア空軍

• - オーストラリア

- オーストラリア空軍

• - スイス

- スイス空軍

関連項目

AN/ASQ-228は、その機能により、他のFLIRポッド、特にF/A-18C/Dに搭載されるAN/AAS-38|AN_AAS-38ポッドとの比較が可能です。最新技術を駆使したAN/ASQ-228は、これからも各国の航空作戦において重要な役割を果たすことでしょう。

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