ARGYLLE/アーガイル

スパイアクションとミステリーが融合した大作『ARGYLLE/アーガイル』

2024年公開予定の映画『ARGYLLE/アーガイル』（原題：Argylle）は、イギリスとアメリカ合衆国の合作によるスパイコメディ映画です。マシュー・ヴォーン監督がメガホンを取り、ジェイソン・フックスが脚本を担当した本作は、豪華キャストとスリリングな展開で注目を集めています。

現実と虚構が交錯する物語

物語の中心となるのは、スパイ小説『アーガイル』シリーズを執筆中の作家、エリー・コンウェイです。ある日、彼女は襲撃を受け、謎のスパイ、エイダンに助けられます。その後、エリーの目には現実と小説の世界が入り混じる、不思議な現象が起こり始めます。

エイダンは、エリーが、悪の秘密組織「ディヴィジョン」に狙われていると告げます。「ディヴィジョン」はエリーが持つ、組織の秘密を記したマスター・ファイルを狙っており、ロンドンで激しい攻防が繰り広げられます。エリーはエイダンの言葉に懐疑的になりながらも、助けを求めて両親をロンドンに呼び寄せますが、両親の驚くべき真実が明らかになります。

実はエリーの両親は「ディヴィジョン」の一員であり、エリー自身もCIA工作員レイチェル・カイルという隠された過去を持っていたのです。5年前、「ディヴィジョン」に捕らえられ、偽の記憶を植え付けられていたのです。抑圧されていた記憶が徐々に蘇り、エリーが書いた小説『アーガイル』シリーズこそが、現実のスパイ活動と密接に繋がっていることが明らかになります。

世界を舞台に繰り広げられる壮大な追跡劇

エイダンとレイチェルは、マスター・ファイルを入手するためアラビア半島へと向かいますが、「ディヴィジョン」に捕らえられ、船の中の秘密基地へ監禁されます。レイチェルは、自分が二重スパイだったという衝撃的な事実を思い出します。しかし、かつて「ディヴィジョン」の裏切りを経験したレイチェルは、エイダンと共に脱出を図ります。

激しい銃撃戦の中、レイチェルは「ディヴィジョン」の長官リッターを撃ちますが、母であるヴォグラー博士の策略によって再び危機に陥ります。そして、CIA工作員キーラの活躍によって救出され、船は爆破されます。

最後に、エリーは作家として『アーガイル』シリーズの最終巻を出版し、現実世界のアーガイルと対峙することになります。

豪華キャストが織りなす、息もつかせぬ展開

本作には、ヘンリー・カヴィル、ブライス・ダラス・ハワード、サム・ロックウェル、ブライアン・クランストン、キャサリン・オハラ、デュア・リパ、アリアナ・デボーズ、ジョン・シナ、サミュエル・L・ジャクソンなど、豪華な俳優陣が出演しています。それぞれが個性的なキャラクターを演じ、物語に深みを与えています。

製作の裏側と今後の展開

マーヴ・スタジオ制作、マシュー・ヴォーン監督のもと、2021年からロンドンを始めヨーロッパ各地で撮影が行われました。Apple TV+が配給権を獲得しており、2億ドルという巨額の制作費が投じられています。

ヴォーン監督は、本作を1980年代のアクション・スリラーへのオマージュと位置付けており、ヘンリー・カヴィルを主人公に抜擢した理由について、「ボンドより先に彼に唾をつけた」と語っています。

『ARGYLLE』は3部作シリーズの第1作目として企画されており、今後の展開にも期待が高まります。

キャスト一覧

オーブリー・アーガイル（ヘンリー・カヴィル）：スパイ
エリー・コンウェイ／レイチェル・カイル（ブライス・ダラス・ハワード）：小説家／CIA工作員
エイダン・ワイルド（サム・ロックウェル）：スパイ
リッター／バリー（ブライアン・クランストン）：「ディヴィジョン」長官／エリーの父
ルース・コンウェイ（キャサリン・オハラ）：エリーの母／ヴォグラー博士
ルグランジュ（デュア・リパ）：小説の登場人物
キーラ（アリアナ・デボーズ）：CIA工作員
ワイアット（ジョン・シナ）：小説の登場人物
* アルフレッド・ソロモン（サミュエル・L・ジャクソン）：CIA元副長官

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