ASKA CONCERT TOUR GOOD TIME

ASKAのライブパフォーマンスを収めた映像作品『ASKA CONCERT TOUR GOOD TIME』は、2004年1月28日にVHSとDVDの二形態で初めて世に送り出されました。特にVHS版は、ASKAにとってこれが最後の映像作品リリースとなりました。その後、高画質化されたBlu-ray版が2012年4月25日に改めて発売されています。

この作品は、2000年に開催された『ASKA CONCERT TOUR GOOD TIME -Supported by NEC-』と題された全国ツアーの中から、同年11月に行われた大阪城ホールでの公演の模様を余すところなく収録したものです。ライブの臨場感と熱気を克明に捉えた本編映像は、当時のツアーに参加したファンはもちろん、そうでない人々にもASKAの力強いステージングを伝える内容となっています。

また、初期に発売されたVHSおよびDVDの初回限定盤には、ファンにとって非常に価値の高い特典映像が追加されていました。これは、同年11月25日に東京・恵比寿ガーデンホールで行われたスペシャルライブ『ASKA PRE-FINAL at The Garden Hall』の映像です。比較的小規模な会場で行われたこのライブの模様は、大阪城ホールのような大規模会場とはまた違った intimate な雰囲気を感じさせるものでした。ただし、後年リリースされたBlu-ray版には、この特典映像は残念ながら収録されていませんので、特典映像を視聴したい場合はVHSまたはDVDの初回限定盤を入手する必要があります。

本編映像（VHS、DVD、Blu-ray共通のDISC 1）には、以下の楽曲が収録されています。すべての楽曲の作詞・作曲はASKA自身が手掛けています。

Tattoo
judge by myself
僕はすっかり
君が家に帰ったときに
DAYS OF DREAM
you & me
good time
同じ時代を
ID
月が近づけば少しはましだろう
HELLO
GIRL
Now
晴天を誉めるなら夕暮れを待て
はるかな国から
next door
止まった時計
cry
* けれど空は青 〜close friend〜

特に「cry」は、黒田有紀に提供した楽曲のセルフカバーです。この曲は、本作に収録されたライブ音源の他に、2018年に改めてレコーディングされ、ベストアルバム『Made in ASKA』にも収録されています。

VHSおよびDVDの初回限定盤に付属するDISC 2には、前述の『ASKA PRE-FINAL at The Garden Hall』でのライブ映像が収められています。この特典映像により、ファンは同ツアーにおける二つの異なるスタイルのライブを映像で楽しむことができました。

『ASKA CONCERT TOUR GOOD TIME』は、2000年代初頭におけるASKAのライブ活動を記録した重要な作品であり、特にVHSが最後のリリース形態となった点でも、キャリアの節目を示す記念碑的な作品と言えるでしょう。特典映像の有無によってパッケージ内容が異なるため、購入時には注意が必要です。

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