ASOS.com

ASOS (エイソス) は、イギリスを拠点とするオンラインファッション小売業者であり、ASOS.comというウェブサイトを運営しています。この企業は、ファッションアイテムや美容関連商品を幅広く取り扱っており、850以上のブランドをラインナップしています。自社ブランドレーベルも展開しており、レディースとメンズの両方をカバーしています。本社はロンドンのカムデンタウンに位置し、物流の中心はイギリス、ヨークシャのバーンスリーにあります。

ASOSという名前は、"As Seen On Screen" (画面で見たもの) の略であり、当初はテレビや映画に登場したファッションアイテムを提供することを目指していました。その名の通り、最新のトレンドを取り入れたファッションアイテムを迅速に消費者に届けることを特徴としています。積極的に海外展開を進めており、イギリス以外にもフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、中国、ロシア、アメリカ、オーストラリアといった国々にオンラインショッピングサイトを設けています。2013年の売上高は約1300億円に達しており、ロンドン証券取引所に上場しています。

歴史

ASOSは、2000年にニック・ロバートソンとクエンティン・グリフィスによってロンドンで設立されました。当初は、画面に登場するファッションアイテムを消費者が購入できるようにすることを目指していましたが、次第に自社ブランドの開発や、他のブランドとの提携を強化するようになりました。

2004年には、初の自社ブランドであるレディースレーベルを発売しました。翌年の2005年には、美容関連商品の販売を開始し、ラインナップを拡充しました。2006年には、イギリスで初めてオンラインファッション小売業者としてキャットウォークショーを始めました。これは、最新のファッションをオンラインで紹介するという新しい試みでした。2007年には、自社雑誌を創刊し、ファッション情報を発信するメディアとしての役割も果たすようになりました。同年にはメンズレーベルの販売も開始しました。

その後もASOSは、アウトレットストアの開設(2008年)、小柄な人向けのASOS Petiteレーベルの展開(2009年)、デザイナーストアの開設(2009年)など、事業の多角化を進めました。また、テクノロジーの進化に対応して、2010年には携帯サイトを開設し、2011年にはiPhoneとiPad向けのアプリをリリースしました。

海外進出も積極的に行い、2010年にはフランス、ドイツ、アメリカへの展開を開始しました。2011年には、スペイン、イタリア、オーストラリアにも進出しました。2012年には、オーストラリアのシドニーに初の海外オフィスを開設し、グローバルな事業展開を加速させました。2013年には、ロシアと中国へ進出し、同年にはアメリカのニューヨークにカスタマーセンターを開設しました。

撤退した事業

ASOSは、かつて子供服を扱う「Little ASOS」という事業を展開していました。これは2008年から2010年までの短い期間で終了しました。

まとめ

ASOSは、オンラインファッション小売業界のパイオニアとして、世界中の消費者に最新のファッショントレンドを提供し続けています。その成功の裏には、革新的なビジネスモデル、積極的な海外展開、そして顧客のニーズに応えようとする姿勢があります。

外部リンク

ASOS（英語）
ASOS 日本公式サイト

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