Active Server Pages

Active Server Pages (ASP) について

Active Server Pages（ASP）は、マイクロソフトが開発した、ウェブページを動的に生成するための技術です。HTMLなどのマークアップ言語と、VBScriptやJavaScriptといったスクリプト言語を組み合わせて利用します。ウェブページ間でのデータのやり取りが容易なため、電子商取引などの分野で広く活用されてきました。

ASPは、後に登場するASP.NETの登場により、区別のため「クラシックASP」と呼ばれることもあります。

ASPの仕組み

ASPは、ウェブサーバー上で動作し、ユーザーからのリクエストに応じて動的にHTMLを生成します。これにより、ユーザーの操作やデータベースの内容に応じて、異なる内容のウェブページを表示することができます。

関連技術

類似の技術としては、Javaサーブレット、JavaServer Pages (JSP)、PHPなどがあります。これらの技術も、ウェブページの動的な生成を可能にします。

ASPを動作させるためのウェブサーバー

ASPを動作させるためのウェブサーバーには、Internet Information Services (IIS) やPersonal Web Server (PWS) があります。

Internet Information Services (IIS)
当初はマイクロソフトのサーバー向けOSにのみ付属していましたが、現在ではホーム/ビジネス向けのOSにも搭載されています。
Personal Web Server (PWS)
Windows 95やWindows 98にインストール可能でしたが、Windows Me以降は更新が行われず、現在はIISに一本化されています。

ASPの現状

ASPの後継技術としてASP.NETが登場したため、現在では新規システムの開発でASPが利用されることは少なくなっています。しかし、企業のイントラネットや小規模な動的ページなどでは、現在も利用されることがあります。

ASPで利用できる言語

ASPはActive Scriptingのホストであるため、Active Scriptingに対応した言語を利用できます。既定の言語はVBScriptですが、スクリプトの先頭で宣言したり、IISの設定で変更したりすることで、他の言語を利用することも可能です。

ASPのバージョン

ASPには、以下のバージョンがあります。

Active Server Pages 1.0 (IIS 3.0) 1996年12月
Active Server Pages 1.0b
Active Server Pages 2.0 (IIS 4.0) 1997年9月
Active Server Pages 3.0 (IIS 5.0) 2000年11月

ASPによるプログラム例

例1: Hello world|Hello_worldの文字列を出力させる

asp
<% Response.Write("Hello world|Hello_world") %>


例2: 今日の日付をスクリプト言語を用いて出力させる

asp
<% Response.Write(Date()) %>

Apache::ASP について

ASPは通常MicrosoftのHTTPサーバー以外では利用できませんが、Apache::ASPを利用することで、限定的にApache上でPerlを用いたASPを扱うことができます。ただし、Perl以外のスクリプトはサポートされていません。

関連項目

JScript
VBScript

外部リンク

* Active Server Pages（英語）: MSDNライブラリ.aspx)

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