Aibo (玉置浩二の曲)

玉置浩二の「aibo」は、2000年3月23日にBMGファンハウスからリリースされた16枚目のシングルです。前作「虹色だった」から約4ヶ月ぶりのリリースとなり、作詞・作曲は玉置浩二自身が手掛け、プロデュースは玉置浩二と須藤晃が担当しました。

この楽曲は、香港の歌手アンディ・ラウに提供した「痛…」の日本語によるセルフカバーであり、シンプルな言葉で構成された歌詞が、独特の哀愁感を醸し出しています。タイトルの「aibo」は「相棒」を意味し、当初は漢字表記も検討されましたが、玉置浩二の「ずっと見ていると相撲に見える」という発想からローマ字表記になったというエピソードがあります。

音楽性としては、イントロのギターの音色が郷愁を誘い、玉置浩二の歌声が始まると、聴く者は懐かしさと切なさがあふれる世界へと引き込まれます。シンプルな言葉でありながら、その言葉が持つ「意味の匂い」がリズムを生み出し、楽曲全体に深みを与えています。まさに「哀愁漂う、何度も聴きたくなる名曲」と呼ぶにふさわしい一曲です。

リリース当時、本作はノンタイアップでの発表となり、オリコンシングルチャートでは最高位54位、売上枚数は0.4万枚を記録しました。2022年には、ねとらぼ調査隊による玉置浩二のシングル曲人気ランキングで19位に選ばれるなど、根強い人気を誇っています。

「aibo」は、8枚目のアルバム『ニセモノ』からの先行シングルとしてリリースされ、その後も様々なベストアルバムに収録されています。

収録アルバム
『ニセモノ』（2000年）
『Best Harvest』（2003年）
『ALL TIME BEST』（2017年）
『THE BEST ALBUM 35th ANNIVERSARY 〜メロディー〜』（2022年） - ライブ・アルバム『玉置浩二LIVE旭川市公会堂』（2015年）からのライブ・バージョンを収録。

シングル収録曲
1. aibo
2. ジェスチャー

「aibo」は、玉置浩二の音楽性の幅広さと、普遍的なテーマを表現する才能が光る楽曲です。一度聴けば忘れられないメロディと、心に染み入る歌詞が、多くの人々の心を捉えて離しません。

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