Aiseki MOGOL GIRL

『aiseki MOGOL GIRL』（アイセキ モール ガール）は、2017年10月から12月にかけてTOKYO MX、テレビ大阪、テレビ愛知で放送された、全12話の5分枠の短編アニメーション作品です。会社員のフユミと、その後輩であるハルコが、相席喫茶「MOGOL CAFE」で出会う様々な男性客との交流を描いた、シュールでユーモラスな物語が展開されます。

本作最大の特徴は、モールを使って作られた「モールアート」のキャラクターを用いたコマ撮りアニメーションです。プレスコによる声優陣の演技と相まって、独特の雰囲気と奥行きのある映像表現を実現しています。可愛らしいキャラクターデザインと、時に毒のある会話劇のバランスが絶妙で、視聴者を飽きさせません。

主人公のフユミは、アラサーで出会いに悩む大きな女性。一方の後輩であるハルコは、可愛らしい見た目とは裏腹に、時に辛辣な発言をするキャラクターです。この二人の女性を中心に物語は進み、彼女たちが「MOGOL CAFE」で出会う男性客たちは、それぞれ個性的なキャラクターとして描かれています。インスタグラマー、アイドルオタク、声優志望、ナルシスト、ビジュアル系志望者、YouTuber、ミニマリスト、投資コンサルタントを気取る男、フェラーリ好きのフリーターなど、実に多種多様な男性たちが登場し、フユミとハルコとの間でコミカルなやり取りを繰り広げます。

声優陣も豪華な顔ぶれが揃っています。フユミ役を加藤諒、ハルコ役を原奈津子、そしてゲストキャラクターには、梶裕貴、原田晃、白井悠介、伊与勢我無、浪川大輔、飛田展男、柿原徹也、北沢力、佐藤せつじ、大平峻也といった人気声優が名を連ねています。彼らの演技が、それぞれのキャラクターに個性と魅力を与え、作品の世界観をさらに豊かに彩っています。

仙台アニメフェスのステージで制作発表された本作は、加藤諒にとって連続アニメ初主演作品となりました。監督・脚本・シリーズ構成を務めたのは森りょういち氏。キャラクターデザインはフジサキタクマ氏、音楽はYUKI FUNAKOSHI (DIGZ MOTION SOUNDS)氏が担当しています。制作にはIKEAnimations、ストロベリー・ミーツ ピクチュアズ、そしてMOGOL CAFE STAFF（ストロベリー・ミーツ ピクチュアズ、グロービジョン、テレビ東京メディアネット、グローバル・ソリューションズ）が携わっています。主題歌「aikiseki girls」は、ハルコ役の原奈津子とフユミ役の加藤諒によるデュエットとなっています。

『aiseki MOGOL GIRL』は、その独特のアニメーション手法、魅力的なキャラクター、そして豪華声優陣の演技によって、多くの視聴者を魅了した作品です。シュールな笑いの中に、現代社会における人間関係や恋愛観といったテーマも垣間見ることができ、大人も楽しめるアニメーションとなっています。5分という短い尺ながら、それぞれのエピソードがしっかりと完結しており、気軽に視聴できるのも魅力の一つです。独特の作風と、テンポの良い展開は、一度観始めると止まらなくなること間違いなしです。個性的なキャラクターと、彼らの織りなす会話劇に注目し、ぜひ『aiseki MOGOL GIRL』の世界を堪能してみてください。

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