Allegro Cantabile e.p.

SUEMITSU & THE SUEMITHの4枚目のシングルとして2007年2月21日に発売された「Allegro Cantabile e.p.」。

このシングルは、全体を通してクラシック音楽をコンセプトに制作された作品です。初回プレス盤は、二ノ宮知子氏による描き下ろしイラストジャケット仕様となっており、店舗限定の購入特典として、そのカラーバージョンのジャケットカードが付属しました。

タイトル曲である「Allegro Cantabile」は、フジテレビ系アニメ『のだめカンタービレ』のオープニングテーマとして、2007年1月11日の初回放送からオンエアされ、発売前から大きな話題を呼びました。音楽用語で「快活に、歌うように」という意味を持つこの曲は、SUEMITSU & THE SUEMITHにとって初のオリコントップ20入りを果たすヒット曲となりました。

収録曲にもクラシック音楽の要素がふんだんに盛り込まれています。1曲目の「The Time "SUEMITSU" Met "NODAME"」は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第2楽章をバックサウンドに、『のだめカンタービレ』の主人公である野田恵（声：川澄綾子）とのコラボレーションという、ユニークな試みがなされています。また、4曲目に収録された「La Chanson De L'adieu」は、ショパンの「別れの曲」をアレンジ・カバーしたもので、こちらも大きな注目を集めました。

収録曲

1. The Time "SUEMITSU" Met "NODAME"
作曲：ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
2. Allegro Cantabile
作詞・作曲：末光篤
フジテレビ系『ノイタミナ』枠内放送アニメ『のだめカンタービレ』オープニングテーマ
ポケメロJOYSOUND CMソング
3. Sonatine
作詞・作曲：末光篤
4. La Chanson De L'adieu
作詞：末光篤
作曲：フレデリック・ショパン
カバー

「Allegro Cantabile」は、2013年5月に発売されたGOING UNDER GROUNDとのコラボレーションシングル「カモメトゥモロー/世界を変えるピアノが歌う」にて、セルフカバーされています。このセルフカバーでは、末光篤はサビの一部分のボーカルとコーラスのみを担当し、メインボーカルはGOING UNDER GROUNDの松本素生と河野丈洋が務めました。

2018年8月には、韓国の多国籍グループNATUREが、この楽曲を韓国語でカバーしデビュー曲としてリリースしています。

「Allegro Cantabile e.p.」は、SUEMITSU & THE SUEMITHの音楽性とクラシック音楽への愛情が融合した、意欲的な作品と言えるでしょう。

関連項目

* 2007年の音楽

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