America's Army

『America's Army』: アメリカ陸軍が手掛けたリアル系FPSゲーム

概要

『America's Army』（アメリカズ アーミー、略称：AA）は、アメリカ陸軍により開発されたファーストパーソン・シューティングゲーム（FPS）であり、特にリアルな戦闘体験を重視した設計がされています。当初の広報予算に約22億円が投入され、無料でプレイが可能な点が大きな特徴です。

リアルなゲーム体験

本作の特徴は、実際の訓練を受けた開発者による武器や戦術のリアリティです。ゲーム内では、装填不良などのジャミングや無反動砲によるバックブラストなど、参加者に本格的な戦闘体験を提供します。さらに、オンラインでのマルチプレイを楽しむには、基礎訓練を受けることが必須です。この訓練では、狙撃技術やメディックトレーニングなど、複数のスキルを習得する必要があります。

マルチプレイと戦略

最大24人まで同時にプレイでき、マップや任務に応じて異なる戦略を展開します。どのチームも米軍の装備を持ち、敵は武装したテロリストとして描かれます。多彩なマップ設計により、各プレイヤーは自身の戦略を駆使して任務を遂行することが求められます。

開発体制

最初のバージョンの開発はZombie Inc.が担当しましたが、後のバージョンでは、AAGA（アメリカズ・アーミー・ガバメント・アプリケーションズ）が指揮を執っており、タクティカルFPSで名高いRed Storm Entertainment社の開発者も加わっています。現在もカリフォルニア州とノースカロライナ州を拠点に開発が続けられています。

ゲームの目的

『America's Army』は、新兵の勧誘を目的とし、入隊を考える人々に向けてアメリカ陸軍の訓練内容を体験できることを意図しています。しかし、誰もが無料でアクセスできるため、一部では「税金の無駄遣い」との批判も存在します。

シリーズと進化

主要なシリーズ作品には『America's Army: Rise of a Soldier』や『America's Army: Special Forces Overmatch』などがあります。また、最新バージョンである『America's Army 3.0』は、Unreal Engine 3を活用し、より高いグラフィック性能と新たな武器を導入しています。これに伴い、システム要求が高くなっていることも特徴です。

ゲームシステムの詳細

任務

プレイヤーは多様な任務に取り組むことが求められます。護衛や破壊を目的とした任務には、敵を殲滅することが含まれており、その達成が重要視されます。

マップ

各マップは個別に設計されており、最新のバージョンでは個人がマップを作成することも可能です。『v2.8』までの段階で、50以上のマルチプレイマップが用意されています。

HONORポイント

プレイヤーの行動はHONORポイントとして数値化され、敵を討伐するなどの行動では獲得し、逆に誤射など不名誉な行動を取ると減少します。このシステムがプレイヤーの評価や成績に影響を与えています。

体力と出血

体力はグリーンから始まり、被弾や高所からの落下で減少します。体力が減ると、移動速度や命中精度にも影響が出るため、戦術的な判断が求められます。出血は被弾時に発生し、衛生兵による治療で止血が可能です。

使用武器

プレイヤーは多様な武器の中から、米軍やテロリストが使用する武器を駆使します。各武器には威力や重さが設定されており、戦闘スタイルに合った選択が求められます。

まとめ

『America's Army』は、戦闘を志向するプレイヤーにとって、リアリティと戦略性が融合した魅力的なFPSゲームです。新兵勧誘の手段としての側面も持ちながら、プレイヤーに深い訓練体験を提供する意義深い作品です。

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