Aquarius (TALIZMANの曲)

『Aquarius』 - TALIZMANのシングル

『Aquarius』（アクエリアス）は、1980年3月10日に発売されたTALIZMANのシングルです。本作はロック・ミュージカル『ヘアー』の日本公演のために特別に制作され、アルバム『ヘアー オリジナル・キャスト・アルバム』からの先行シングルとしてリリースされました。この公演は1980年に奈良橋陽子の演出のもと行われ、TALIZMANが演奏を担当したことが特徴的です。実は、この曲と同時にデビューした『ゴジラ』の公開もあり、同じようなタイミングで音楽シーンに登場したことが印象的です。

シングルのB面には、TALIZMANのメンバーではない井本えりこが歌う「Frank Mills」が収録されています。この曲は作詞にジェローム・ラグニ、ジェームス・ラドが関わっており、訳詞には青井陽治が手掛けています。また、訳協力としてタケカワユキヒデや西村誠、奈良橋陽子が名を連ねており、多くの才能がこの作品に寄与していることが伺えます。なお、「Frank Mills」の作曲はガルト・マクダーモットによるもので、TALIZMANが演奏を担当しました。

興味深い点として、収録されている2曲はマスターテープが行方不明になっているため、TALIZMANのベスト・アルバム『TALIZMAN スーパー・ベスト』においては当時のレコードを音源として利用して収録されています。このため、当時の音楽シーンをリアルに感じることができる内容となっているのです。

また、『Aquarius』には関連曲として「輝く星座」や「レット・ザ・サンシャイン・イン」があります。これらの曲とともに、TALIZMANの音楽の多様性を楽しむことができるでしょう。

このシングルは、日本のミュージカルシーンにおいても特に注目された作品であり、TALIZMANの音楽スタイルを示す重要な一歩となりました。彼らの音楽が持つエネルギーや情熱は、今でも多くのファンに愛され続けています。特にこの曲は、ミュージカル『ヘアー』の中で独自の輝きを放ち、聴く者に強い印象を残すものとなっています。

1980年代の日本の音楽シーンにおいて、TALIZMANの存在は決して小さくなく、その後のロックやミュージカルにおける多くのアーティストに影響を与えました。彼らの楽曲は、今なお新たな世代のアーティストにも受け継がれ、歌い継がれることでしょう。

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