Arkは、
KDE Software Compilation(
KDE SC)上で動作する、多機能なアーカイブツールです。
KDEユーティリティパッケージ(kdeutils)に含まれており、
KDE環境を利用するユーザーにとって不可欠なツールの一つとなっています。
Arkの概要
Arkの最大の特徴は、それ自体が特定のアーカイブ形式を認識するのではなく、コマンドラインアーカイバの
フロントエンドとして機能する点です。これにより、7z、tar、rar、zip、gzip、bzip2、lha、zoo、arなど、多岐にわたるバックエンドに対応することが可能となっています。ユーザーは、これらの多様な形式の圧縮ファイルを、Arkを通してシームレスに扱うことができます。
さらに、Arkは単にアーカイブファイルの作成や展開だけでなく、アーカイブ内のファイルを編集する機能も提供しています。外部プログラムとの連携により、圧縮ファイルを解凍せずに直接ファイルの内容を編集できるため、非常に便利です。また、圧縮ファイルから不要なファイルを削除することも可能で、効率的なファイル管理を支援します。
Konquerorとの統合
KDEアドオンパッケージの適切なプラグインをインストールすることで、Arkは
KParts技術を通じてKonquerorと高度に統合されます。これにより、Konquerorの
コンテキストメニューから、圧縮ファイルに対して直接、ファイルの追加や抽出といった操作が可能になります。この統合により、ファイルマネージャー上でのアーカイブ操作が非常に直感的になり、ユーザーの生産性を大きく向上させます。
また、Arkはドラッグ&ドロップによる簡単なアーカイブファイルの作成もサポートしています。ファイルやフォルダをArkのウィンドウにドラッグするだけで、指定した形式のアーカイブファイルを簡単に作成できるため、初心者から上級者まで幅広く利用できます。
その他の情報
Arkは、その柔軟性と多様な機能により、
KDE環境におけるファイル管理の効率化に大きく貢献しています。アーカイブファイルの作成、編集、管理を一つのツールで完結できるため、ユーザーは複数のツールを使い分ける必要がなくなり、作業効率を大幅に向上させることができます。
関連項目
- - アーカイブマネージャー
- - ファイルアーカイバの比較(英語版)
外部リンク