Ask.fm

Ask.fm（アスク・エフエム）について

Ask.fmは、ユーザーが質問を投稿し、それに対して他のユーザーが回答する形式のQ&Aサイトです。2010年10月16日に設立され、ラトビアのリガを拠点に活動しており、その利用者は全世界で150カ国に及びます。特に欧米では、10代の若者の間で高い人気を誇っており、2013年4月にはページビューが130億を超えるなど、急成長を遂げています。また、毎日約20万人の新規ユーザーが登録を行っています。

利用方法

Ask.fmの利用は簡単で、ユーザーはアカウントを作成する際に名前、生年月日、メールアドレスを登録します。さらに、TwitterやFacebook、VKといった他のSNSアカウントを利用して登録することも可能です。特筆すべき点は、匿名で質問を投稿することができるという特性です。これにより、質問者は気軽に疑問を投げかけられる一方、回答者も自由な意見を述べやすい環境が整っています。

問題点

しかし、Ask.fmには深刻な問題も存在します。サイト内では匿名性が高いがゆえに、他の利用者からの誹謗中傷やいじめが横行し、これが原因で自殺などの悲劇的な事例が報告されています。具体的には、2012年にはアイルランドに住む13歳と14歳の少女が、2013年には16歳のアントニー・スタッブ、15歳のジョッシュ・アンワース、14歳のハンナ・スミスといった若者が自ら命を絶つ事件が発生しました。このような事態を受けて、アメリカ・メリーランド州の法務長官は、Ask.fmに広告を出さないよう企業に求めるなどの対策が講じられました。実際に、ザ・サン、フランス電力、BTグループ、スペックセーバーといった企業は、広告掲載を取りやめています。

Ask.fmはこの問題に対処するため、自動および手動で問題のある投稿を削除する手段を講じています。しかし、1日に投稿される質問や回答の数は3,000万件にのぼり、それにすべて対応することは非常に困難です。これにより、問題が解決されるまでには時間がかかると見られています。

結論

Ask.fmは、ユーザーが匿名で質問や回答を行えるプラットフォームとして、多くの若者から支持されていますが、その匿名性が巻き起こす深刻な問題も同時に抱えています。そのため、安心して利用できる環境を整えていくための取り組みが求められています。今後の展開に注目が集まるところです。

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