Audition House

Audition House（オーディション ハウス）

『Audition House』は、1986年11月から1987年3月までの期間にフジテレビで放送されていた45分間のトーク・歌謡番組です。毎月1回、深夜の時間帯に放送されており、小泉今日子がホスト役として活躍しました。この番組は、日本の音楽シーンやエンターテイメントに関するさまざまな話題を取り上げ、ゲストとの楽しいトークを主軸にしていました。

番組の特徴

この番組では、小泉今日子が毎回異なる旬なテーマを取り上げ、そのトピックに関連するゲストを迎え入れていました。ゲストとのトークは、VTRを挟みながら展開される形で、スタジオセットはリラックスできるおしゃれな雰囲気に仕上げられていました。これにより、まるで友人同士の会話のように、自然なやり取りが生まれました。スタジオセットは、当時のフジテレビの第1スタジオ（河田町）で制作され、「小泉今日子の部屋」というタイトルが付けられるにふさわしい心地よい空間が演出されていました。

これを実現したのは、夜のヒットスタジオ制作班が手がけており、深夜の放送であってもフジテレビが力を入れていたことは明らかでした。番組は、関東ローカルでの不定期放送という形式をとり、全5回の期間限定の放送が行われました。

ゲストと視聴率

毎回、ゲストはアイドル歌手や俳優、女優などの幅広いジャンルから招かれました。特に思い出すべきは、1987年1月放送の第3回で、中森明菜が出演した際のことです。この放送では、深夜でありながら驚異的な視聴率5.2%を記録し、番組の注目度の高さを証明しました。また、時折設けられた「新人コーナー」では、トークの後に新しい才能が歌を披露する機会もありました。コーナー自体は7〜8分程度でしたが、その瞬間を楽しむ視聴者も多かったことでしょう。

ゲストラインアップ

番組には、さまざまな著名人がゲストとして出演しました。各回のゲストは以下の通りです：

• - 第1回（1986年11月）：中山美穂
• - 第2回（1986年12月）：郷ひろみ
• - 第3回（1987年1月）：中森明菜、島田奈美
• - 第4回（1987年2月）：真田広之、長山洋子
• - 第5回（1987年3月）：榊原郁恵、渡辺美奈代

このように、多彩なゲスト陣が勢ぞろいしており、彼らとの会話を通じて視聴者は新たな一面や魅力を感じ取ることができました。

制作スタッフ

『Audition House』の制作には多くの才能あふれるスタッフが関わっています。番組の構成を担当したのは、塚田茂と矢頭浩、技術面は高橋友男が担当しました。また、カメラや音声、照明といった視覚的にも聴覚的にも楽しませる要素には、各専門家が従事していました。例えば、メイクは山口千鶴が担当し、各エピソードに彩りを添えていました。これらのスタッフの協力がなければ、この魅力的な番組は成立しなかったでしょう。

総評

『Audition House』は、小泉今日子の個性が光るトーク番組として、多くの視聴者に愛されました。彼女の飾らない魅力と、ゲストとの軽快なやり取りが心を打つ内容であり、放送当時の日本の音楽シーンの一端を知る貴重な資料ともなっています。この番組を通して見えるジャパニーズポップカルチャーの一種を、今なお多くの人々が懐かしむのは、その強い印象ゆえでしょう。

もう一度検索