Ayuca

ayuca（アユカ） - 岐阜の非接触型ICカード乗車券

ayuca（アユカ）は、岐阜乗合自動車（岐阜バス）が提供する非接触型ICカード乗車券です。このカードは、岐阜市周辺で運行される一部のコミュニティバスでも使用できる便利な交通手段です。デザインは長良川の清流をイメージしており、右下には3匹のアユが描かれた魅力的な外観が特徴です。このデザインはグラフィックデザイナーの左合ひとみによって手掛けられています。

カードの種類

ayucaには、ストアードフェア（SF）機能のみの「ayuca」と、定期券機能が付加された「ayuca定期券」の2種類があります。一般向け以外にも、70歳以上の岐阜市居住者向けに「岐阜市高齢者おでかけバスカード」が用意されており、これを利用することで運賃が終日2割引になります。

また、普通カードには記名式と無記名の選択肢がありますが、通学カードや障がい者カードなどの他の種類は全て記名式となっています。購入時には証明書が必要で、特に通学カードや障がい者カード（小児）は複数人での支払いには対応していません。

定期券の特徴

ayuca定期券にも購入条件はayucaと同様ですが、利用可能な種類が異なります。通学定期券には、平日定期券や片道定期券が存在し、平日定期券は通常の定期券の7分の5の金額で購入できます。また、片道定期券は通常定期の半額であるため、特定の区間の利用に便利です。

ayucaの歴史

ayucaは2006年12月に導入され、それ以前は磁気式バスカードが使用されていました。この新カードはバス利用者の利便性を向上させるために導入され、岐阜バスは東海3県において初めて非接触型ICカードを採用したバス会社となりました。

2022年12月には岐阜バスがayucaを2024年春に廃止し、manacaとその定期券を導入する計画を報じました。この計画に対し、急速に変化する交通の需給に合わせる動きが見られます。

カードの入手と利用方法

ayucaの購入価格は3,000円で、そのうち2,500円が利用可能額として設定されています。チャージを行うことで、最大20,000円までの金額を繰り返し利用することができます。利用者は乗車前にチャージし、バスに乗車する際にはカードを読み取り機にタッチするだけで、スムーズに運賃が引かれる仕組みです。

ポイントと割引サービス

かつては、バスに乗るたびにポイントが貯まるサービスが提供され、2021年11月30日をもって終了しましたが、貯まったポイントは依然として利用可能です。また、乗り継ぎ割引サービスもあり、乗車から45分以内での乗り継ぎで割引が適用されます。

注意点

ayucaの利用エリアは岐阜バスグループの路線や岐阜市、周辺のコミュニティバスに限られています。さらに、特定の路線については使用が不可となっているため、事前に確認が必要です。

ayucaは岐阜の交通の要として、多彩な機能を持つICカード乗車券であり、地域住民にとって便利な交通手段となっています。これからもその利便性や機能が拡充されることが期待されます。

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