AZITO

『AZITO（アジト）』シリーズの概要

『AZITO』は、株式会社ASTEC21が開発した秘密基地の構築をテーマにしたシミュレーションゲームのシリーズです。最初の作品は1997年に発売され、以降、人気を博したシリーズは続々と新作をリリースしてきました。プレーヤーは基地の総司令官となり、多様な施設を構築し、ヒーローや怪人の兵器を開発して、敵対勢力と戦うことを目的としています。

ゲームの流れ

プレーヤーは、基地を効率的に運営するために、様々な施設の建設を進めます。具体的には、動力室やカモフラージュ施設、さらには博士や工場長などの人員を雇用し、商品の生産と販売を行って資金を調達します。また、兵器の開発には、敵国に攻撃を仕掛けたり、自ら防衛を固めたりするための戦略が求められます。

初代『AZITO』ではオリジナルの兵器のみの使用でしたが、シリーズが進むにつれて、バンダイグループのバンプレストが加わったことにより、特撮作品のキャラクターが次々と登場。これにより、プレーヤーはより広範で魅力的な戦略を展開できるようになりました。

各シリーズ作品の特徴

AZITO

1997年に発売された第1作目では、プレーヤーは正義と悪の兵器を開発できる自由度があり、基地内の施設やグラフィックスがそれによって変化します。しかし、敵側に攻撃を仕掛けることはできず、主に防衛の役割が求められました。トレードモードではメモリーカードによるデータの売買が可能です。

AZITO2

1998年発売の第2作目では、ゲーム開始時に正義側と悪側の選択が可能になりました。兵器開発にはランクの概念が導入され、同じ兵器を再度開発することで、より強力な兵器へと進化を遂げます。プレイヤーは敵のアジトに侵攻し、司令官を撃破することが目標となりました。

AZITO3

2000年にリリースされた第3作目では、サイドビューからクォータービューに視点が変更され、ゲームの視認性が大幅に向上しました。また、兵器の体力がなくならず、味方基地で回復が可能になったのも大きな変更点です。人員や兵器のレベルアップシステムも導入され、より戦略的な戦闘が楽しめるようになりました。

AZITO 3D

2011年に発売された『AZITO 3D』は、ニンテンドー3DS向けの作品です。この作品では版権キャラクターが削除され、独自のキャラクターで展開されました。さらに、新たに配信された『AZITO 3D KYOTO/TOKYO/OSAKA』には地域に特化したヒーローや怪人が登場します。

AZITO × タツノコレジェンズ

2015年には、『AZITO × タツノコレジェンズ』がXbox One向けに登場し、タツノコプロのヒーローやロボットたちが新たに仲間となります。

ゲームの評価と影響

シリーズの評価は様々ですが、特に『AZITO2』については、自由度やキャラクターの魅力が認められる一方、操作性や快適さに課題があるという意見も多くあります。しかし、特撮作品のキャラクターや独自のストーリー展開に魅了されるファンは少なくありません。

このように『AZITO』シリーズは、基地を構築し、ヒーローや怪人を使役するというユニークなスタイルで、多くのプレーヤーに愛され続けています。特撮文化との融合も相まって、今なお高い評価を受けているゲームシリーズであり、今後の展開も期待されます。

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