BALLAD SELECTION

BALLAD SELECTION（バラード・セレクション）

「BALLAD SELECTION」は、日本の音楽アーティスト、清木場俊介によって手掛けられた企画盤のミニアルバムです。この作品は、彼にとってキャリア初のミニアルバム形態でのリリースであるとともに、そのタイトルが示す通り、初めて「バラード楽曲のみ」で構成された作品集という点で特筆されます。リリースは2010年10月27日より開始されました。

このアルバムがユニークなのは、その販売形態にあります。一般的な音楽CDとしてCDショップ等の店頭で販売されることはなく、専らレンタル店での貸し出し専用盤として提供されました。これは、企画盤としての性格を強く打ち出したものであり、ファンが彼のバラード楽曲を手軽にまとめて聴くことができる機会を提供する目的があったと考えられます。

収録内容はバラードに特化していますが、全ての時期の楽曲が含まれているわけではありません。特に重要な点として、清木場俊介がかつて所属していた人気グループ時代の楽曲は、一切収録されていません。これは、楽曲の権利関係に関する問題が背景にあると推測されており、あくまで彼のソロ名義で発表された楽曲の中から選曲が行われています。このため、「BALLAD SELECTION」は、ソロアーティスト清木場俊介としてのバラードの軌跡を辿る作品となっています。

アルバムには合計6曲が収録されており、いずれも過去に発表されたシングルやオリジナルアルバムからのセレクションです。例えば、リリースから約半年前にあたる2010年5月に13枚目のシングルとして発表された「エール」は、この「BALLAD SELECTION」で初めてアルバムという形式に収録されました。また、このアルバムがレンタル開始された約1ヶ月後にリリースされることになっていた、5作目のオリジナルアルバム『ROCK&SOUL』から、先行して「永遠」と「終わりなき旅路の中で…」の2曲が収録されています。これにより、ファンは最新のアルバムからの楽曲を事前に聴く機会を得られました。

さらに、過去のオリジナルアルバムからも楽曲が選ばれています。2007年発表の3作目「Rockin' the Door」からは「有り余る愛」が、そして2009年発表の4作目『FLYING JET』からは「ここに居る事を...」と「9:36 〜キミと居た夏〜」の2曲がセレクトされています。このように、ソロ活動の様々な時期からの楽曲が集められており、彼のバラードの多様性を感じ取れる構成となっています。

レンタル限定という特殊なリリース形態ながら、清木場俊介の心に染み入る歌声と、歌詞に込められた深い情感が表現されたバラードの世界を堪能できる作品として、ファンにとっては依然として価値のある一枚と言えるでしょう。

このアルバムの収録曲のオリジナル音源は、以下の関連作品に収められています。

Rockin' the Door
FLYING JET
エール (シングル)
ROCK&SOUL

「BALLAD SELECTION」は、清木場俊介のバラードの魅力を集約し、より多くのリスナーが彼の世界に触れる機会を提供した企画盤として記憶されています。

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