BASEBALL HEROES

BASEBALL HEROES (ベースボールヒーローズ)とは

『BASEBALL HEROES』（略称: BBH）は、コナミデジタルエンタテインメント（KDE）が2005年11月11日に稼働を開始した、e-AMUSEMENTに対応した野球カードアーケードゲーム、及びそのシリーズです。2015年6月30日に惜しまれつつ稼働を終了しました。

2018年9月には、後継作品として『BASEBALL COLLECTION』（コナミアミューズメント）が稼働を開始し、BBHのゲーム性は新たな形で受け継がれています。

ゲーム概要

BBHのゲームシステムは、『プロ野球スピリッツ』シリーズをベースにしています。投球やバッティングなどの選手の動作は、プロ野球スピリッツとほぼ同じです。

プレイヤーは、日本プロ野球（NPB）に所属する12球団から好きな球団を選び、監督としてチームを編成し、オープン戦やペナントレースを戦います。プレイヤーが直接アクションを行うのではなく、監督としてチームを指揮する点が特徴です。

プレイ時に選択したクレジット数に応じてプロ野球選手のカードが払い出され、これらのカードを使ってチームを強化・育成していきます。

全国対戦モード

全国対戦モードでは、基本的にセ・リーグのチームはセ・リーグのチームと、パ・リーグのチームはパ・リーグのチームと対戦します。ただし、交流戦（BBH3以降）と日本シリーズ期間中は、リーグの垣根を越えた対戦も可能です。
BBH2008～2010ではペナントレース期間中、BBH2014では全12球団がマッチングの対象となりました。球場や先攻・後攻はランダムで決定されます。
全国大会を除き、BBH2010までは同一チーム同士の対戦は行われませんでした。

シリーズ作品

BBHシリーズは、新作の稼働時期がプロ野球のシーズン終了前後にあたるため、各シーズンのデータを完全に反映できないという課題がありました。そのため、稼働開始後には追加カードの配信を含む大幅なアップデートが行われていました。このアップデートはオンラインで行われます。

BBH2009までは、約半年後に前シーズンの終了時のデータを反映した新カード「POWER UP VERSION」（PUV）が排出されていました。

BBH2010では、初期バージョン（カードには「OPENING VERSION」と記載）→「HEAT UP VERSION」（HUV）→「FINAL VERSION」（FV）という3バージョン体制でアップデートが行われました。

BBH2011では、初期バージョン→HUV→PUV→HEROES VERSION（HV）の4バージョン体制となり、PUVで白黒カードの入れ替えが行われました。

BBH2012はVol.1、Vol.2の2バージョンで運用され、約半年後に次作のBBH2013にアップデートされました。

BBH2013は2013年8月に新戦力中心の追加バージョンであるEXTRA VERSION（EX）1を配布、11月にVol.2（Vol.1から総入れ替え）が排出開始されました。EXについてはEX2（投手のみ）がVOL.2と同時に排出開始、2014年1月にEX3（野手のみ）が、2014年6月にEX4（ベテランと期待の若手選手中心）がそれぞれ排出されました。各EXを1つのバージョンとみなすと6バージョンの排出があったことになります。

従来の追加バージョンとは異なり、Vol.1,2とEXTRA VERSIONは異なるピローを使用しています。

また、2014年7月にはEXTRA VERSION MIXとしてEX1-4の選手を再収録したパックが登場しました。

BBH2014ではAPPENDが各バージョンの追加カードとして排出されました。

BBH2012・2013では「プロ野球最新データ連動」としてカードに能力を記載せず、シーズン中に能力が変動する仕様となっていました。BBH2013では連動カードと過去の成績に基づく能力固定カードが混在していました。

新バージョンではブースターパックの柄も変化し、新カードの追加や特定カード（移籍・退団・引退選手が主な対象）の排出停止を知らせています。新作稼働後、一定期間経過すると旧作のe-AMUSEMENTサービスは終了します。

筐体概要

BASEBALL HEROESの筐体は、センターステーションとそれに接続されたクライアントで構成されています。

センターステーションには、ランキングデータやプロ野球情報が表示されるディスプレイ、e-AMUSEMENT PASSとカードスリーブの販売機が設置されています。e-AMUSEMENT PASSをセンターステーションのカードリーダーにかざすことで、データを閲覧することも可能です。

クライアントは一人専用で、正面にタッチパネルを内蔵したディスプレイがあります。その右にはe-AMUSEMENT PASS用のカードリーダーがあり、プレイ終了後には左側から選手カードが排出されます。画面の前には10列（左から1番打者、2番打者、…、9番打者、DH制の投手に対応）のカードリーダー（以下「フィールド」）があり、ここに選手カードを置くことで選手への詳細な指示が可能です。

プレイ詳細

ここでは、標準設定時のプレイについて説明します。プレイ料金と選手カードの排出枚数は店舗側で設定変更できます。

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