BAZRA

BAZRA（バズラ）

BAZRAは、1997年に結成された日本を拠点とするスリーピース編成のロックバンドです。その活動歴は四半世紀を超え、日本のロックシーンにおいて独自の存在感を放っています。

彼らの音楽は、スリーピースというシンプルな編成ながらも、パワフルかつ叙情的なサウンドと、情景豊かな歌詞が特徴です。ストレートなロックンロールを基盤としつつも、時にブルージー、時にエモーショナルな表情を見せ、聴く者の心に深く響く楽曲を生み出し続けています。

バンドは、結成から数年の活動を経て、2002年にDAIZAWA RECORDSよりインディーズ作品を発表し、本格的なデビューを飾りました。その後、着実にライブ活動を重ね、ファンベースを拡大。2005年にはcutting edgeからメジャーのフィールドに進出し、そのサウンドをより多くの音楽リスナーに届けました。

彼らは、LOST IN TIMEや銀杏BOYZといった同世代のバンドとも親交が深く、共にライブを行うなど、シーンの中での繋がりも大切にしています。

メジャーでの活動期間を経て、2008年をもってcutting edgeとの契約期間を終えました。同年にはメジャーでの最後の作品となるアルバム『千回目の日曜日』を発表しましたが、このアルバムリリース後に、バンドにとって重要な局面が訪れます。

ボーカルとギターを務める井上鉄平氏が抱える持病の悪化が原因となり、バンドとしての活動は一時的にペースダウンせざるを得なくなりました。これにより、以前のような活発なライブ活動や制作活動が困難となり、BAZRAは不定期な形での活動継続を余儀なくされます。ファンにとっては心配な時期が続きましたが、バンドは完全に止まることなく、可能な範囲での音楽活動を続けました。

しかし、井上氏の体調が回復に向かったことで、バンドは再び勢いを取り戻します。結成20周年という記念すべき年を迎えた2017年の夏には、かつてインディーズデビューを果たした古巣、DAIZAWA RECORDSから新たなアルバムをリリースし、活動を本格的に再開しました。これは、ファンにとって待ち望まれた出来事であり、バンドの変わらぬ情熱を示すものでした。

現在のメンバーは、ボーカルとギターの井上鉄平氏、ベースの三浦謙太郎氏、ドラムのザ☆ミエダタクヤ氏の3名です。井上氏は神奈川県横浜市で生まれ、各地を転々とした後、中学時代から札幌市で育ちました。ベースの三浦氏は北海道の旧上磯町（現在の北斗市）出身、ドラムのザ☆ミエダタクヤ氏は北海道釧路市の出身です。それぞれの出身地も異なる3人が集まり、BAZRAのサウンドを生み出しています。

彼らの音楽は、これまでに発表された複数のシングル、ミニアルバム、そしてフルアルバムといった形でリスナーに届けられています。ライブ活動もバンドの重要な要素であり、デビュー以来、数多くのワンマンライブや自身が主催するイベント、そして様々な音楽フェスティバルへの出演などを通して、その力強いサウンドを届け続けています。また、楽曲の世界観を表現するミュージックビデオも制作されています。

公式サイトやメンバーのソーシャルメディアアカウントなどを通じて、最新の情報や活動の様子を知ることができます。

一時は活動のペースを落とさざるを得なかった困難を乗り越え、再び精力的に活動するBAZRA。その揺るぎないロックンロールへの情熱と、メンバー間の絆は、多くのファンを魅了し続けています。

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