BB弾

BB弾：歴史、種類、そしてその特性

BB弾は、遊戯銃で使用される球状の弾丸です。その歴史は古く、19世紀後半のアメリカにまで遡ります。Daisy社が1885年にエアライフルを発表、その後1886年からBBガンの製造販売を開始したことが始まりです。以来、BBガンは世界中で親しまれ、現在も進化を続けています。

欧米と日本のBB弾：異なる歴史と認識

BB弾の名称「BB」の由来は、欧米では散弾のサイズ規格に遡ります。散弾カートリッジには、Buck、FF、F、BBB、BB、B、1、2…といったサイズがあり、BBサイズには直径約4.5mm（0.177インチ、当初は0.18インチ）の球状弾が約50～70個入っていました。この散弾の粒と同じサイズの弾丸を使う銃をBBガンと呼ぶようになったのです。

一方、日本では1980年代にマルゼンによって実用化されました。欧米とは異なる歴史的経緯から、名称や認識にも違いが見られます。「BB」は「Ball Bullet」または「Ball Bearing」の略とされています。材質は主にプラスチックまたは生分解性プラスチックで、直径は6mmが主流ですが、マルシン工業独自の8mm規格も存在します。

BB弾の種類と特徴

6mm BB弾

現在最も一般的な種類です。材質、重量、表面処理のバリエーションが豊富で、使用する銃の種類や用途、性能に応じて最適なものを選択できます。

重量別用途: 0.12～0.16gは対象年齢10歳以上のエアソフトガンに適し、0.20～0.23gは18歳以上向けエアソフトガンの標準的な重量、0.25～0.33gは精度が求められる競技用、0.36～0.43gは高威力エアソフトガン向けです。
表面処理: 滑面加工はチャンバーパッキンからの抜けが良く、非滑面加工はホップアップの効きが安定しやすい傾向があります。

通常弾

プラスチック製の球状弾で、最も一般的なタイプです。重量は0.12～0.43gと幅広く、用途に合わせた選択が可能です。

バイオBB弾

生分解性プラスチック製で、環境への配慮から開発されました。当初は澱粉製で耐久性や精度に課題がありましたが、改良が進み、現在では通常弾と遜色のない性能を持つものもあります。

その他のBB弾

セミバイオBB弾、蓄光弾、ペイント弾、精密BB弾など、様々な特殊なBB弾も存在します。マルシン工業独自の8mmBB弾も独特の特性を持っています。また、過去には澱粉製バイオBB弾や、7mm、5mmといった規格のBB弾もありました。

BB弾の製造方法

BB弾は、高い精度と低価格の両立が求められます。そのため、転がし成型、インジェクション成型、削り出しといった様々な製造方法が用いられています。現在主流となっているのはインジェクション成型です。

まとめ

BB弾は、その歴史、種類、材質、製造方法、用途において多様な側面を持っています。近年では、環境への配慮や安全性も考慮された製品開発が進められています。本稿では、BB弾の基礎知識から、それぞれのBB弾の種類の特徴までを網羅的に解説しました。エアソフトガンやサバイバルゲームを楽しむ上で、BB弾の特性を理解することは非常に重要です。適切なBB弾を選ぶことで、より安全で、そしてより楽しい遊戯体験を得ることができるでしょう。

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