BDMV

BDMV（Blu-ray Disc Movie）について

BDMVは、Blu-ray Disc（BD）に用いられるアプリケーションフォーマットの一つです。具体的には、BD-ROMと呼ばれる読み出し専用の規格で使用され、DVD-Videoフォーマットに相当します。一般にはBD-VideoやBDビデオとも称されますが、技術的な文脈ではBDMVという用語がよく使用されます。BDMVが広く使用される理由は、映像と音声の品質が非常に高いため、映画や映像コンテンツの配信に最適だからです。

コーデックとプロファイル

BDMVでは、いくつかのコーデックがサポートされています。具体的には以下のものがあります：

• - MPEG-2: MP@HL, MP@ML
• - MPEG-4 AVC: [email protected]/4.0, [email protected]/4.0/3.2/3.1/3.0
• - VC-1: AP@L3, AP@L2

これらのコーデックによって、BDMVは様々な解像度で映像を提供できます。HD（ハイビジョン）やSD（スタンダード）形式での再生が可能です。具体的な解像度の例としては、1920x1080や1280x720があります。これらの解像度は、フィールド走査やフレームレートに応じて異なります。

例えば、1920x1080の解像度では、59.94iや50iのフィールド走査が可能で、フレーム換算すると29.97fpsや25fpsとなります。また、1440x1080や1280x720も同様に多様なフレームレートで設定できます。

音声フォーマット

BDMVは、音声フォーマットにも幅広く対応しています。サポートされている音声フォーマットには、以下のものがあります：

• - リニアPCM
• - AC-3
• - DTSデジタルサラウンド
• - ドルビーデジタルプラス
• - ドルビーデジタルロスレス（Dolby TrueHD）
• - DTS-HDマスターオーディオ

お知らせとして、AAC形式はサポートされておらず、BDMVにおいてはデュアル2chステレオ形式が許可されていない点にも注意が必要です。

特徴と機能

BDMVの魅力の一つは、映像と音声の多重化記録にMPEG2システムのMPEG2 TSが使用されている点です。また、システムの総ビットレートは最大54Mbpsで、そのうち映像のビットレートは40Mbpsまで可能です。

BDMVには、「HDMV」および「BD-J」という2つの主要な機能が存在します。HDMVはDVDとの互換性を持つ高画質映画モードで、BD-Jはインタラクティブな機能を提供します。BD-Jは、国外のデジタル放送用インタラクティブ規格であるMHPやOCAPなどに基づいて開発されており、特定のOSに依存せずに利用できる点が特長です。

規格仕様

BDMVの規格は幾つかのプロファイルで構成されています。代表的なものとしては、以下が挙げられます：

• - BD-ROM Profile 1/Standard Profile
• - BD-ROM version 2 Profile 1 version 1.1/Final Standard Profile
• - BONUS VIEW
• - BD-ROM version 2 Profile 2/Full Profile
• - BD-Live
• - BD-ROM version 2.4
• - Blu-ray 3D

BDMVは、映像コンテンツが多彩なフォーマットで対応できるように設計されています。これにより、視覚的にも聴覚的にも高品質なエンターテインメント体験を提供しているのです。

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