BEAT MOTION

『BEAT MOTION』の概要

『BEAT MOTION』（ビート・モーション）は、NHKが2000年4月から2006年3月まで放送した音楽プログラムです。全編がハイビジョン制作され、主に毎週日曜日に放送されていましたが、2003年度からは放送枠が見直され、月に一度の特別放送へと変更されました。この番組は、すでに人気を集めているミュージシャンだけでなく、まだ注目を浴びていない若手のアーティストも取り上げる点が特徴でした。

初期の放送（2000年4月から2003年3月）は、トークと演奏のシンプルな形式が採られていました。特に2001年から2003年には、元LUNA SEAのドラマーである真矢さんが司会を務め、アシスタントと共に楽器店を経営するという設定のもとでのトークセッションが行われました。この構成は新鮮で、視聴者に親しみやすい印象を与えていました。

2003年からは、SOPHIAの松岡充が新たに司会を担当し、番組はより構造化されました。ミュージシャンが毎回1～2組出演し、松岡さんと共にトークを展開したり、観客を迎えたライブパフォーマンスが行われるなど、バラエティに富んだ内容が増えました。

司会者とナレーター

『BEAT MOTION』の進行役は、時期ごとに異なります。初期の司会者には中村貴子さんや森下和哉さんが名を連ね、その後真矢さんや住吉美紀さん、島津有理子さんに引き継がれることになります。また、松岡充が担った2003年4月以降には、青山祐子さんや塚原愛さんが司会として参加しました。ナレーターにはAIが起用され、彼女の声が観客とのコミュニケーションを強化しました。

放送体系

放送はBSハイビジョンやBS2、NHKワールド・プレミアムで行われ、通常は月1回の日曜日に放送される形でした。期間中には特別にサンボマスターなどの出演時にトラブルもありましたが、それでも多くのファンに愛され続けました。実際、番組後期では2週連続放送が行われることもありました。特に2003年以降は、さまざまなコーナーが設定され、各回に出演するミュージシャンを通じて、音楽の奥深さやアーティストの素顔を伝える内容が展開されました。

シグネチャーコーナー

『BEAT MOTION』には、視聴者に人気のコーナーが幾つかありました。代表的なコーナーには「TALK JUNCTION」があり、ここでは複数のミュージシャンを招いて、デビューに対する思いや日常の悩みを語り合う形式でした。また「BM GRANDPRIX」ではブレイク前のアーティスト同士のクイズバトルが行われ、優勝者には視聴者へのアピールタイムが与えられました。

さらに「SPECIAL GUEST」では、人気アーティストが松岡さんとトークを繰り広げ、新曲の話題やプライベートについての話が進められました。観客参加型の「SPECIAL LIVE」も同様に、ミュージシャンがスタジオでライブを行う形で新しい試みがなされていました。

特別企画

年末には「NEXT BREAKERS COUNTDOWN」という特別企画が行われ、次にブレイクしそうなアーティストを視聴者にリサーチしてランキング形式で紹介されました。このように『BEAT MOTION』は多様な音楽とアーティストにスポットライトを当て、音楽ファンにとって特別な空間を提供しました。番組は多くの若手アーティストを世に送り出し、今でもその名は多くの人々に愛されています。

もう一度検索