BEST PIECES

「BEST PIECES」について

高橋洋子のファーストベストアルバム「BEST PIECES」は、1996年1月25日にキティエンタープライズからリリースされました。このアルバムは、彼女の多彩な楽曲を1枚に凝縮したもので、聴くことによって大切な思い出を呼び起こすことができる宝石箱のような存在となっています。キャッチコピーには、「大切な想い出がつまった宝石箱を、そっと開けるように聴いてください」というメッセージが込められています。

アルバム構成

本作には、シングル曲が9曲、アルバム収録曲が2曲、アレンジ曲が3曲、新曲が1曲含まれており、合計で15曲が収められています。リリース時点では、「思い出より遠く」というシングルが未収録の状態にありました。なお、このアルバムからは、レーベル名が「キティレコード」から「キティエンタープライズ」に変更されています。

収録曲の詳細

1. 「9月の卒業」 - アルバムのオープニングを飾るこの曲は、感傷的なメロディが特長で、思い出に浸ることができます。
2. 「私をみつけて」 - 豊かな表現力が求められるこの楽曲は、聴き手を惹きつける力があります。
3. 「もう一度逢いたくて」 - 1stアルバム『ピチカート』に収録されたバージョンも用意されていて、オリジナルの良さを感じながら新たな発見があります。
4. 「P.S. I miss you」 - シングルバージョンが初めてアルバムに収録されており、特にファンには嬉しいポイントです。
5. 「$1,000,000の恋」 - こちらもシングルバージョンが収集されており、恋愛の甘さが伝わる一曲です。
6. 「眠れぬ夜に」 - こちらも1stアルバムからの収録で、静かに心を打つ楽曲です。
7. 「残酷な天使のテーゼ」 - この曲は、権利の関係上アレンジを変えたバージョンが収録されていて、テレビコマーシャルでも使用されました。オリジナルは人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニングテーマです。
8. 「Little Bird」 - シングルバージョンが収録されており、アルバム内でも特に印象的な一曲となっています。
9. 「憶えていますか」 - このアルバムの中で唯一の新曲で、リスナーに新たな感動を提供してくれるでしょう。

アルバム発売の背景

「BEST PIECES」がリリースされた1990年代は、日本の音楽シーンにおいても大きな変革が起こっていた時期です。当時、キティグループはポリグラムに買収され、中核企業として新たな展開を見せていました。それに伴い、高橋洋子も新たなレーベルでの活動を始め、このベストアルバムはその第一歩となります。

このアルバムは、彼女の長い音楽キャリアの中でも特別な存在であり、ファンにとっては思い出の一部として大切にされている作品です。各曲のアレンジや新曲を通じて、高橋洋子の多彩な才能が発揮され、聴く者に深い印象を残します。「BEST PIECES」は、ただの音楽アルバムではなく、思い出を共有するための重要なコレクションでもあるのです。これからも彼女の楽曲を楽しむための入門として、多くの人に親しまれることでしょう。

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