BIG BLUES八千代ベイ東京

BIG BLUES八千代ベイ東京

BIG BLUES八千代ベイ東京（ビッグブルーズやちよベイとうきょう）は、日本のラグビーユニオンにおけるクラブチームの一つで、現在は関東ラグビー協会のトップイーストリーグCグループに所属しています。かつては企業チームの「日本IBMビッグブルー」として活動していました。プロリーグであるジャパンラグビーリーグワンへの参入を目標に掲げているチームです。

チームの歩み

チームの起源は1976年に設立された日本アイ・ビー・エム社のラグビー部に遡ります。同社の強化スポーツとして位置づけられ、着実に実力をつけました。1992年には関東社会人リーグ1部に昇格し、1994年には三菱重工相模原と並んでリーグ初優勝を飾るなど、強豪チームとして名を馳せました。

2002年には東日本社会人リーグへ昇格。翌2003年にはトップイースト10に参入し、そのシーズンで早くも優勝を果たします。この勢いのまま、トップチャレンジ1を突破し、2004-2005シーズンには当時日本のラグビー最高峰であったトップリーグへの昇格を達成しました。トップリーグでは苦戦を強いられ、1年でトップイースト10へ降格しますが、2005-2006シーズンに再びトップイースト10を制し、わずか1年でトップリーグへの再昇格を果たしました。トップリーグには2008-2009シーズンまで在籍し、入れ替え戦での勝利なども経験しましたが、このシーズンをもってトップイーストリーグに降格。同時期に日本IBMによるラグビー部の強化方針が見直されました。

クラブチームへの移行と新たな体制

企業の強化体制縮小を受け、チームは新たな道を模索します。2014年にはクラブチームとしての活動を開始。そして2019年、チームの運営権が日本アイ・ビー・エム社から株式会社SPSへ譲渡され、チーム名も「BIG BLUES」へと変更されました。さらに2021年には、チーム運営に特化した一般社団法人BIG BLUESが設立され、代表理事には下村健氏が就任しました。チーム名はその後、2023年に現在の「BIG BLUES八千代ベイ東京」へと改称されています。

過去には千葉県八千代市にあった日本IBMのグラウンドを長年使用していましたが、同グラウンドの閉鎖に伴い、現在は千葉県千葉市のエスタディオサンフットや千葉県鎌ケ谷市のkuvera football parkなどを練習拠点としています。

主な成績とタイトル

チームはトップイースト10において2度の優勝経験があります（2003, 2005シーズン）。また、7人制ラグビー大会であるYC&AC JAPAN SEVENSでも2005年に優勝しています。

リーグ戦においては、設立当初から段階的にカテゴリーを上げていき、トップリーグに合計3シーズン在籍しました。トップイーストリーグ降格後は、Div.1での残留争いが続く時期もありましたが、近年は徐々に力を回復させつつあります。特に2023-2024シーズンには、トップイーストリーグCグループで18年ぶりとなる勝ち越しを記録しました。

現在のチーム体制では、齋藤響選手と木村聖大選手が共同主将を務め、栗畑悠馬選手、宮原裕平選手が副主将としてチームを牽引しています。GMには棚橋建太氏、監督は代表理事も兼務する下村健氏が指揮を執っています。コーチ陣には笹倉康誉氏、宮前勇規氏が新たに加わっています。

これまでの歴史の中で、カール・トッド氏、福室清美氏、藤田剛氏、文原俊和氏、安江祥光氏といった元日本代表選手や、元トンガ代表のマアマ・モリティカ氏など、数多くの優れた選手がBIG BLUES（前身を含む）に在籍しました。

BIG BLUES八千代ベイ東京は、企業スポーツから独立したクラブチームとして、地域との連携を深めながら、再び日本のラグビーのトップカテゴリーを目指し活動を続けています。

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