BLUE (RCサクセションのアルバム)

アルバム『BLUE』の紹介

『BLUE』は、1981年にリリースされたRCサクセションの6枚目のスタジオアルバムです。今回の作品は、バンドの歴史の中で特に意義深い一枚とされています。前作で直面した音質の問題を受け、今作はリハーサルスタジオで16chのレコーダーを使用し、一発録りという具合に制作されました。結果として、より生の音が際立ったサウンドに仕上がっています。

制作背景

アルバムの制作にあたり、RCはライブでのレパートリーや過去に書きためた楽曲を数多く取り入れました。これにより、バンドが持つ独自の音楽スタイルやメッセージが色濃く反映されています。発売当時の帯には「退屈なこの国に、ニューアルバムが届く」とあり、期待感を高めています。また、RCサクセションは『RHAPSODY』のリリース以降、短期間で次々とアルバムを発表し続けており、その活動の勢いが感じられます。

収録曲の概要

アルバムには、以下のような楽曲が収められています。
1. ロックン・ロール・ショー – 力強いドラムと特徴的なギターリフが聴きどころです。
2. Johnny Blue – 元となる楽曲を元にしたリメイクで、仲井戸さんの表現力が際立っています。
3. 多摩蘭坂 – 東京の新名所を意識した楽曲で、地域への愛が伝わります。
4. ガ・ガ・ガ・ガ・ガ – R&Bナンバーとしての独自の解釈が光り、音楽的実験が楽しめます。
5. まぼろし – 死者への思いを歌った深い内容で、忌野の様々な感情が伝わる一曲。
6. チャンスは今夜 – シンプルで爽快なロックンロールで、コンサートでも人気の曲です。
7. よそ者 – 多様性を感じさせるテーマで、多くの人々に共感を呼びます。
8. あの娘のレター – リリースが見送られた経緯がある一曲で、その内容は複雑です。

レコーディングとメンバー

本アルバムには、RCサクセションのメンバーに加え、ホーンセクションやエンジニア、ディレクターなど、多くのスタッフが関与しています。忌野清志郎さんがボーカルとギターを担当し、仲井戸麗市さんも大きな役割を果たしています。バンドの結束力と多才なメンバーによって、個性あふれる作品が生まれました。

再発とボーナストラック

本作は2015年にデビュー45周年を記念し、ボーナストラックを追加した『BLUE+2』として再発売されました。新たなトラックが加わることで、アルバムの楽しみ方も広がりました。

まとめ

『BLUE』は、RCサクセションにとって多くの意味を持つアルバムであり、多彩な楽曲と深いメッセージが印象的です。この作品を聴くことで、当時の日本の音楽シーンやRCの魅力を体感できることでしょう。

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