BON JOVI (パチスロ)

『BON JOVI』は、株式会社北電子が2009年6月に発売したパチスロ5号機です。型式名は「ボンジョビ5」として登録されています。

その名の通り、世界的な人気を誇るロックバンド、ボン・ジョヴィとのタイアップ機であり、彼らのデビュー25周年を記念して発売されました。ファンにとっては見逃せない一台と言えるでしょう。

ゲームの概要

本機は、同社の『ジャグラー』シリーズと同様に、リール左下に「BON JOVI」ランプを搭載しています。このランプが点灯すればボーナス確定というわかりやすいゲーム性を持っています。しかし、『ジャグラー』シリーズとは異なり、ボーナス成立時には基本的に液晶画面による演出が発生し、数ゲーム経過後にランプが点灯する仕組みです。

ビッグボーナスは345枚を超える払い出しで終了（純増約307枚）、レギュラーボーナスは134枚を超える払い出しで終了（純増約129枚）となります。レギュラーボーナスで最大の129枚を獲得するには、ボーナス中に左リール中段に赤7をビタ押しし、スイカ（14枚役）を1回獲得する必要があります。

演出の特徴

演出面では、14.9インチのワイド液晶画面が搭載されており、ボン・ジョヴィのメンバーが画面に登場します。演出内容もメンバーが監修しており、ファンにはたまらない仕上がりです。ビッグボーナス中には、ボン・ジョヴィのヒット曲の中から好きな曲をBGMとして選択可能です。選べる曲は以下の5曲に加え、シークレット1曲の計6曲です。

Runaway
Livin' On A Prayer
You Give Love a Bad Name
It's My Life
* Have A Nice Day

開発秘話

『パチスロ必勝ガイド』誌のインタビューによれば、北電子社内にボン・ジョヴィのファンが多く、2005年にダメ元で関係者に打診したところ、好感触を得て交渉が進展。2006年の「Have A Nice Day Tour」日本公演でメンバーと直接接触し、快諾を得て開発がスタートしました。この際、パチスロ機で使用する実写や音声などの素材を収録したとのことです。

2007年末にはほぼ開発が完了し、2008年1月に「Lost Highway Tour」で来日したメンバーに完成した実機を見せ、広告宣伝用の写真撮影などが行われました。しかし、その後の保通協における型式試験に苦戦し、5回目の試験でようやく合格。型式名が「ボンジョビ5」となっているのは、その苦労の証とも言えます。正式発売は2009年6月までずれ込みました。

ボン・ジョヴィのメンバーは、パチスロ機の開発に非常に協力的だったようです。「Have A Nice Day Tour」の際には、ツアー前の共同記者会見でこのことを公表したいと申し出があったり、「Lost Highway Tour」の際には、完成した実機をライブのステージ上に20台ほど並べて披露したいと提案があったりしたそうですが、日本の法規制などの問題から、北電子側はどちらも断らざるを得なかったとのことです。

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