BOOGIE MAN

BOOGIE MAN（ブギー・マン）は、日本のレゲエDJであり、「大阪レゲエシーン、ダンスホールシーンのパイオニア的な存在」として広く認知されています。

概要

関西地方だけでなく、日本のレゲエ界においても重鎮として扱われています。1990年代にリリースされた「PACHINCO・MAN」や「大阪の街」といった楽曲は、一般の日本人にレゲエという音楽ジャンルを広く知らしめるきっかけとなりました。

経歴

大阪府出身のBOOGIE MANは、中学2年生の時に友人の兄からボブ・マーリーのカセットテープを聴かされたことをきっかけに、レゲエの世界に深く足を踏み入れました。当時、日本ではレゲエは音楽愛好家以外にはあまり知られていないマイナーなジャンルであり、彼はレコード店を巡ってはレゲエのレコードを探し求める日々を送りました。当初はDeejayという言葉を知っていましたが、ターンテーブルを操作するDJとは異なるものだということ以上の情報は得られませんでした。遊びで歌い始めて数年後、ジャマイカのサウンドシステムを録音した海賊版のカセットテープを聴き、大きな衝撃を受け、本格的にレゲエに取り組む決意を固めました。

高校生の頃には、クラブがまだ少なかったため、ライブハウスのイベントに参加したり、自分たちでイベントを企画していました。その後、谷町やミナミにレゲエの有名店ができると、そこに出入りするようになり、毎週のようにクラブで歌うようになりました。その中で、単に楽しむだけでなく、音楽にメッセージ性を持たせることで楽しさが倍増すると感じ、社会風刺的なテーマを歌うようになりました。それは、聴衆に共感してもらうことでより面白さが増すと考えるようになったからです。

「PACHINCO・MAN」も、そうしたクラブで歌っていた楽曲の一つでした。ある日、パチンコ店の関係者と知り合いのプロデューサーがこの曲を耳にし、CMソングとして採用されました。パチンコ店で販売するための「PACHINCO・MAN」のサンプルCDがラジオDJによって放送されたところ、「あの曲は何だ？」という問い合わせが殺到し、正式にCDをリリースすることになりました。これを機に、BOOGIE MANはテイチクレコードに所属し、「好きなことをやって良い」という言葉を受けて、大阪出身であることから大阪をテーマにした楽曲「大阪の街」を制作しました。

ディスコグラフィー

シングル

1994年8月 - 「PACHINCO・MAN」（デビューシングル）
1996年2月 - 「Yo! BROTHER」（テレビアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』エンディングテーマ曲）

アルバム

1994年12月 - 『ブギー・マン』（ミニアルバム）
1995年7月 - 『BIG TIME』
1996年3月 - 『LEAVE A MESSAGE』
2002年 - 『EARLY YEARS～The Days Of“Pachinco Man”』（ベストアルバム）

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