BORUTO -NARUTO THE MOVIE-

映画『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』の概要

『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』は、日本のアニメ映画で、2015年8月7日に公開されました。本作は、漫画『NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト-』の劇場版第11作として位置づけられ、原作のファンにとって待望の作品となりました。ナルトの息子であるうずまきボルトを中心に、親子の関係や成長を描く感動的な物語が展開されます。

製作背景

本作は、漫画『NARUTO』の連載開始から15周年を記念して企画された「NARUTO新時代開幕プロジェクト」の一環として制作されました。前作となる『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』の上映と同時に制作発表され、原作者の岸本斉史が脚本やキャラクターデザイン、製作総指揮を担当しています。作品は、ボルトとその父ナルトとの関係に焦点を当てており、サスケとの師弟関係も重要な要素となっています。

日本での公開日は8月7日午前0時から行われ、TOHOシネマズ六本木ヒルズではカウントダウンイベントが開催されました。初日の興行成績は素晴らしく、わずか19日で『THE LAST』の最終興収を超え、映画シリーズ最高のヒットを記録しました。本作は2016年7月6日にはDVDとブルーレイが発売され、その人気は続いています。さらに、映画のストーリーが後に制作された漫画・アニメ『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』のシナリオに一部取り入れられました。

ストーリーの概要

物語は、第四次忍界大戦から10年以上が経過した時代が舞台です。木ノ葉隠れの里は平和を享受しつつ、文明の進展を迎えています。大戦の英雄であり、七代目火影に就任したうずまきナルトは、その忙しさから家族を顧みることができず、息子のボルトとの心の距離は広がってしまいます。ボルトは父親の志を理解できず、もどかしい思いを抱えています。

ある日、極秘任務から帰ってきたうちはサスケがナルトのライバルであることを知ったボルトは、次の中忍選抜試験で父を見返すため、サスケに弟子入りを志願します。だが、サスケからの修行は厳しく、ボルトは高等忍術「螺旋丸」の習得に挑むことになります。努力の結果、修得には成功しますが、期待された評価が得られず、結果的に他人の術を借りる科学忍具を使う道に走ります。

サスケはボルトの不正を見抜きつつも、弟子として彼を受け入れ、試験に向けて指導を行います。試験が始まると、ボルトは競争相手のチームメイト、うちはサラダやミツキの優れたパフォーマンスに焦り、つい科学忍具に手を出してしまいます。しかし、ナルトに不正が発覚し、額当を剥奪されてしまいます。この後、ナルトを狙う邪悪な敵、大筒木モモシキとキンシキが現れ、彼らがナルトを攫う事態に発展。果たしてボルトは、父を救うために立ち上がることができるのでしょうか？

登場人物

映画には多くのキャラクターが登場します。主人公のボルトは、父のナルトと母のヒナタの息子として、仲間たちとともに成長していきます。ナルトは火影として多忙な日々を過ごし、サスケはボルトの師匠となる重要な役割を果たします。サラダやミツキといった新たな世代も活躍し、物語を彩ります。

スタッフと配信

本作は、原作・脚本・キャラクターデザインを岸本斉史が手がけ、監督には山下宏幸が名を連ねています。音楽は高梨康治と刃-yaiba-が担当し、主題歌はKANA-BOONによる「ダイバー」です。配信は東宝が行い、制作はstudioぴえろが取り組んでいます。このように多くの才能が集まった作品は、今なおファンに愛される魅力を持っています。

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