BRIDGE (SPEEDのアルバム)

SPEEDの4thオリジナルアルバム『BRIDGE』は、グループが2度目の再結成を果たした際にリリースされた作品です。

本作は、これまでのSPEEDのイメージを刷新する意欲的な試みが数多く見られます。まず、パイロットシングルとして、全国ツアーで先行披露された「Walking in the rain／Stars to shine again」が同時リリースされました。このシングルは、アルバムへの期待感を高める役割を果たしました。

『BRIDGE』の最大の特徴は、SPEEDの作品として初めて、伊秩弘将、水島康貴以外の作家による楽曲が収録された点です。これまで、SPEEDの楽曲は伊秩弘将が中心となって制作されてきましたが、本作では、Tommy february6、ゴスペラーズ、つんく♂、CHARA、葉山拓亮といった、多彩なアーティストが楽曲を提供しています。アルバム全体を通して、伊秩の楽曲とそれ以外の作家の楽曲が交互に収録されており、新旧のSPEEDサウンドがバランス良く配置されています。

歌詞カードには、伊秩弘将によるライナーノーツに加え、各参加アーティストからのコメントが掲載されており、楽曲制作の背景やアーティストたちの想いを知ることができます。初回生産分のみ紙製スリーブケース仕様となっており、ブックレットの表紙にはジャケットとは異なる写真が使用されています。また、先着特典としてポスターが配布され、コレクターズアイテムとしての価値を高めています。

リリース当時、レーベル公式サイトでは、本作と先行シングルのアーティスト写真を用いたノートパッド、メモパッド用のPDFファイルが公開されていました。これは、ファンにとって嬉しいサプライズであり、アルバムのプロモーションの一環として行われました。

本作は、当初コピーコントロールCDとしてリリースされましたが、後にCDDA版も流通しています。コピーコントロールCDは、一部のCDプレーヤーで再生できないなどの問題がありましたが、CDDA版のリリースによって、より多くのファンが本作を楽しめるようになりました。

『BRIDGE』は、SPEEDの新たな音楽性を提示した作品として、評価されています。多様な作家陣の参加によって、楽曲の幅が広がり、SPEEDの表現力がさらに高まりました。また、歌詞カードや特典など、ファンを楽しませる工夫も凝らされており、SPEEDの魅力を再発見できるアルバムとなっています。

商品規格はAVCD-16042（CCCD）で、定価は￥3,059でした。

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