BT・テーブス

BT・テーブス：バスケットボールの情熱を燃やすカナダ人指導者

BT・テーブス（Burke Toews, 1966年2月18日 - ）は、カナダ・ウィニペグ出身の元バスケットボール選手であり、現在は指導者として活躍しています。W LEAGUE・富士通レッドウェーブのヘッドコーチを務めており、その手腕に注目が集まっています。選手時代のポジションはシューティングガード。

選手としてのキャリア

ウィニペグ大学卒業後、テーブスはプロを目指す選手たちが集まるツアーチーム、アスリート・イン・アクションに参加しました。1990年からは2年間、日本の実業団チームである黒田電気ブリット・スピリッツでプレーし、その後はカナダのウィニペグ・サンダーに所属しました。

ウィニペグ・サンダー時代、ヘッドコーチのヘンリー・ビビーから指導者への転身を勧められますが、テーブスは選手としてドイツのスタイナー・バイロイトでプレーを続けました。ドイツではプレイングコーチとしてユースチームの指導も兼務し、1996年に引退。指導者としての道を歩み始めます。

指導者としての躍進

引退後、テーブスはカナダに戻り、1996年から母校ウィニペグ大学のアシスタントコーチに就任。コーチングの基礎を学びました。翌年には日本人女性と結婚し神戸市に移住。2005年から2012年まで神戸市のカナディアン・アカデミーで教員としてバスケットボール部を指導し、2011年からはJBL2・兵庫ストークスのヘッドコーチを兼任しました。

兵庫ストークスでは2012-13シーズンに優勝を果たし、チームをJBL昇格に導くという大きな功績を残しました。2013年には富士通レッドウェーブのアソシエイトヘッドコーチに就任し、ヘッドコーチの薮内夏美をサポート。2014年、薮内の退任に伴いヘッドコーチに昇格しました。

テーブスがヘッドコーチを務めた2014-15、2015-16シーズンは、いずれもファイナルに進出しましたが、JX-ENEOSサンフラワーズに敗れ、準優勝という結果に終わりました。

その後、2016年にはサンロッカーズ渋谷のヘッドコーチに就任し、レギュラーシーズンを32勝28敗で終え、プレーオフに進出。プレーオフでは初戦で川崎ブレイブサンダースに敗れました。シーズン終了後、ヘッドコーチを退任。

2017年7月、富山グラウジーズのアシスタントコーチに就任。2018年6月に退任し、同月、富士通レッドウェーブのヘッドコーチに復帰しました。

家族とバスケットボールへの情熱

テーブスは日本人の妻を持ち、長男のテーブス海もバスケットボール選手として活躍しています。テーブス海は年代別の日本代表にも選出され、アメリカの学校でプレーした後、宇都宮ブレックスでプロデビューを果たしました。

BT・テーブスのバスケットボールへの情熱は、選手としてだけでなく、指導者として、そして家族へと受け継がれています。今後の活躍にも目が離せません。

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