BUD BOY

BUD BOY

『BUD BOY』（バッドボーイ）は、市東亮子による日本の漫画作品。1992年から2009年にかけて秋田書店の少女[[漫画]]雑誌で連載されました。作者の代表作の一つであり、17年間にわたり連載され、単行本は全21冊に及びます。

概要

本作は、中国神話をモチーフとした天界を舞台に、花園の精霊である主人公が人間界で生活しながら、怪魔や妖魔から花の精を守る姿を描いたファンタジー作品です。タイトルは「BAD（悪）」ではなく「BUD（蕾）」を意味し、主人公である蕾を象徴しています。

1992年12月にプリンセス増刊『恋姫』で初掲載され、その後『月刊プリンセス』、『別冊プリンセス』、『プリンセスGOLD』などの秋田書店発行の雑誌で連載されました。2003年に本編が完結し、その後も番外編が発表され、2009年にシリーズ全体が完結しました。単行本は本編が全19巻、番外編が全3巻、文庫版は本編と番外編「純愛迷走」を収録した全10巻が刊行されています。

1996年にはラジオドラマ化され、ドラマCDも発売されました。2004年8月時点で、本編『BUD BOY』全19巻の累計発行部数は380万部を突破しています。

あらすじ

花の仙人（花仙）の皇子である蕾は、天界の花仙軍の総大将を務めていましたが、粗暴な言動が原因で人間界に追放されてしまいます。人間界で生活を始めた蕾は、持ち前の無頼な性格で周囲と打ち解け、彼を追って人間界にやってきた花仙の薫、幼なじみの緑仙・東雲、そして盛り場で知り合った高校生・透と共に、花の精や怪魔が引き起こす事件を解決していきます。物語が進むにつれて、蕾は自身の出自に関わる風の仙人（風仙）の内乱や、天界を滅ぼそうとする勢力との争いに巻き込まれていきます。

登場人物

天界・華恭苑

蕾（つぼみ）
主人公。天界の花仙で、花園・華恭苑の武将を束ねる総大将。花の皇子であり、玉帝と錦帝を両親に持つ。素行の悪さから人間界に落とされるが、下界の花精には優しい。強大な力を宿しており、青年の姿を封印している。美貌の持ち主で、東雲に女性と間違われるほど。
妙香花仙・薫（かおる）
蕾の養育係。玉帝の巫覡であり、「花の中の花」と謳われる麗人。楽を奏でることで新たな花仙に「香り」を与える役割を持つ。蕾を追って人間界に降り、香玉を売って生活費を稼ぐ。俗気に弱い。
錦花仙帝・麗（うらら）
蕾の母。華恭苑を統べる花の帝。若い頃はお転婆だった。
彩八将
御大花将直属の8人の将。
素白将軍（老伯将）（ろうはくしょう）
酔姫将軍(すいきしょうぐん）
紅火将軍(こうかしょうぐん）
輝金将軍（ききんしょうぐん）
蒼潤将軍
藍影将軍
曙橙将軍
紫水将軍
曄姫（あかりひめ）
蕾の妹分。東雲に好意を寄せている。
細（きさら）
曄姫の侍女。

天界・神扇山

東皇使・東雲（とうこうし・しののめ）
蕾の友人で幼なじみ。天界の樹仙で、地上に春を告げる役割を持つ。永輪樹帝の皇子。
上条宗司・五百重
万儀法師・萌葱
理拝教授
勅典座・月枝

人間界

川原田 透（かわはらだ とおる）
蕾がゲームセンターで知り合った高校生。蕾を弟分として可愛がる。東雲とはクラスメート。花に興味を持ち、和漢薬の老博士に師事する。
立花夕姫（たちばなゆき）
透が入院中に知り合った少女。透との交流で生きる意欲を取り戻す。
三田
透の友達でチーマーのリーダー。
田科英子
田科植物研究所で働く女性。東雲と同居している。
西野教行
田科植物研究所の研究者。花や樹木と話したいという思いを持つ。
久保沢先生
透が師事する和漢薬の権威。

風仙

玉風大帝・都流（つる）
蕾の父。風仙を統べる風の帝。愛妻家。
無頼風・羽矢房（はやぶさ）
元玉風大帝の側近。妙香花仙の崇拝者。
風仙軍四天王
東風王・朱鷺（こちおう・とき）
南風王・九赤句（はえおう・くじゃく）
西風王・小岐（まぜおう・さぎ）
北風王・野重（きたげおう・ぬえ）
妃夜の方（ひよのかた）
王鳥太子（おうとりたいし）
早渡（さわたり）
雄士呂（おじろ）

怪魔界

太玄怪魔大王（怪魔王）
怪魔界を統べる王。蕾や薫を助けることもある。
珂燭姫（かしょくき）
怪魔王の寵姫。
オババ
畏界の妖術使い。
来尾（らいび）
下っ端怪魔。薫に心を奪われる。
笑耶（えみや）
畏界の踊り子。
舎代（しゃだい）
怪魔界に住む悪魔族。元人間の魔法使い。
エゼル
生まれついての悪魔。
余音（あまね）

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