Baby blue eyes

椎名へきるの5thアルバム『Baby blue eyes』は、彼女がロックシンガーへの道を歩み始めたことを示す重要な作品です。前作『with a will』から1年2ヶ月ぶりのリリースとなる本作は、タイトルが示す通り、ネモフィラ（ルリカラクサ）をイメージしたアルバムとなっています。

本作の大きな特徴は、エレキギターを前面に押し出したロックテイストの楽曲が半数以上を占めるようになったことです。これは、前作のリリース前後に椎名が自身のコンサートでロックシンガーになることを宣言したことと深く関係しています。それまでの彼女の音楽性とは異なる、新たな方向性を打ち出した意欲作と言えるでしょう。

アルバムには、7thシングル「MOONLIGHT」のカップリング曲「届けたい想い」のリミックスバージョン、8thシングル「風が吹く丘」が収録されています。さらに、9thシングルとして先行リリースされた「Graduater」も収録。LUNA SEAの真矢とのデュエット曲「漂流者」のカップリング曲「246」は、ピアノ弾き語りによるサビのアウトロが追加されたアルバムバージョンで収録されています。

制作陣には、上野浩司、吉田とおる、Groovy Boyfriendsの高橋圭一、TACOS NAOMI、鎌田常治といった新たな才能が加わりました。また、前作に引き続き、大森祥子、夏野芹子、森浩美、深田太郎らが参加し、アルバムに彩りを添えています。

『Baby blue eyes』は、椎名へきるの音楽性の変化を象徴する作品であり、彼女の新たな挑戦を感じさせるアルバムです。初回生産分は特殊ケース仕様となっています。

収録曲

* 楽曲リストは省略します。

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