Baby V.O.X

Baby V.O.X (ベイビーボックス) とは

Baby V.O.Xは、1997年にデビューした韓国の5人組女性アイドルグループです。「Voice of Xpression (Expression)」の略であるV.O.Xをグループ名に冠し、その名の通り、多彩な表現力でファンを魅了しました。S.E.S.、Fin.K.L.と並び、韓国第1世代アイドルガールグループの代表格として知られています。

グループの歴史

Baby V.O.Xは、1997年から2005年までを1期、2007年以降を2期として活動しています。

1期 (1997年～2005年)

1997年にアルバム「EQUALIZEHER」でデビューするも、当初は大きな成功を収めることができませんでした。しかし、メンバーチェンジを経て、キム・イジ、イ・ヒジン、シム・ウンジン、カン・ミヨン、そして後にユン・ウネが加入。1998年にリリースした2ndアルバム「Ya Ya Ya」が爆発的なヒットを記録し、一躍トップアイドルグループの仲間入りを果たしました。この時期、メンバーの年齢詐称スキャンダルやメンバーチェンジを経験しながらも、グループの人気は揺るぎませんでした。2004年にシム・ウンジン、2005年にユン・ウネが脱退し、2006年にグループは解散しました。

1期Baby V.O.Xは、S.E.S、Fin.K.Lなど同時代のグループと比べ、特に中華圏、東南アジアでの人気が圧倒的でした。日本でもライブやイベントを行いましたが、本格的な活動には至りませんでした。2003年には朝鮮民主主義人民共和国での公演も実現させています。

2期 (2007年～)

2007年、Baby V.O.X Re.Vとして、アン・ジンギョン、ファン・ヨンギョン、ハン・エリ、ミョン・サラン、ヤン・ウンジという新たなメンバーで活動を再開しました。1stアルバム「Baby V.O.X Re.V」をリリースした後、メンバーの入れ替えを経て、2008年にグループ名をBaby V.O.Xに戻し、2ndアルバム「I believe」をリリースしました。しかし、その後は目立った活動はなく、事実上の活動休止状態となっています。

音楽性と特徴

Baby V.O.Xは、S.E.SやFin.K.Lと比較して、セクシーなコンセプトを前面に押し出した点が大きな特徴です。また、グループ内にメインラッパーを配置するなど、当時としては珍しい試みも行いました。この独自性が、特に海外ファンからの支持を集める要因となりました。

メンバー

1期メンバー

キム・イジ
イ・ヒジン
シム・ウンジン
カン・ミヨン
ユン・ウネ
イ・ガイ (脱退)

2期メンバー

アン・ジンギョン
ファン・ヨンギョン
オ・ミンジン（2集〜）
バク・ソリ（2集〜）
ヤン・ウンジ
ハン・エリ
ミョン・サラン

元メンバー

キム・イジ
イ・ヒジン
シム・ウンジン
カン・ミヨン
ユン・ウネ
イ・ガイ
ヤン・ウンジ
ハン・エリ
ミョン・サラン

ディスコグラフィ

CD/ミュージックテープ

1期

1stアルバム - EQUALIZEHER (1997年)
2ndアルバム - Ya Ya Ya (1998年)
3rdアルバム - Come Come Come Baby (1999年)
4thアルバム - Why (2000年)
5thアルバム - Boyish Story (2001年)
5.5thアルバム - Special Album (2002年)
6thアルバム - Devotion (2003年)
7thアルバム - Ride West (2004年)

2期

1stアルバム - Baby Vox Re.V (2007年)
2ndアルバム - I Believe (2008年)

VCD

2000 Collection (2000年)
First Concert in Seoul (2002年)

DVD

2000 Collection (2000年)

海外盤

ミニアルバム - Go (2003年) 日本

この他にも、台湾、タイ、中国などで海外盤が発売されています。

日本での活動

Baby V.O.Xは、日本でもライブやイベントを行いました。

2000年10月24日 ライブ (渋谷 On Air West)
2000年12月2日 Korea Super Expo 2000 スーパーライブ (東京ビッグサイト)
2001年1月16日 Da Live 2001 (横浜国立大ホール)
2001年11月16日 Korea Super Expo 2001 スーパーライブ (インテックス大阪)
2002年11月17日 日韓交流ドリームライブ (幕張メッセ)
2004年7月30日 日韓赤十字チャリティーコンサート (新潟県長岡厚生会館)

その他の情報

4thアルバム収録の「PATRON」は韓国語版テーマソングとなった「ガンドレス」という作品で使用されました。
* 5.5集収録の「Go」はアニメのテーマソングとなった「プラトニックチェーン」という作品で使用されました。

Baby V.O.Xは、その先駆的なスタイルと国内外での活躍で、韓国アイドル史に大きな足跡を残したグループと言えるでしょう。

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