Bad North

Bad Northについて

『Bad North』（バッドノース）は、スウェーデンのインディーゲームスタジオPlausible Conceptによって開発され、Raw Furyからリリースされたリアルタイムストラテジーゲームです。本作は、バイキングたちが小さな島々に攻撃を仕掛ける中で、プレイヤーが指揮官たちを指導し、敵を殲滅することを目指します。

ゲームプレイの概要

ゲームは簡素なインターフェースで、各ステージは5分から10数分で終了します。この短時間の中に戦略とスリルが詰め込まれ、プレイヤーは迅速な判断を求められます。島はランダムに生成されるため、一度プレイした後も、異なる形状や配置の兵士たちを導く楽しみがあります。

プレイヤーは最大4人の指揮官を出撃させることができますが、ゲーム開始時に選べるのは最初の2人のみ。特定の島をクリアすることで、追加の指揮官が加入します。指揮官の移動はプレイヤーの指示で行いますが、戦闘は自動的に行われます。そのため、どのクラスを選び、どの戦術を用いるかが勝利のカギとなります。

もしすべての部隊が全滅し、指揮官が死亡した場合、復活アイテムを使用しない限り、後のプレイでの使用はできなくなります。指揮官は、ゲームの中で回復や退却といった重要な選択を行うことができ、島内にある僧院で兵力を補充することが可能です。敵も僧院の制圧を狙い、戦場は常に緊迫しています。

クラスシステム

このゲームには、民兵、弓兵、歩兵、槍兵など、異なるクラスが存在し、プレイヤーは民兵から特定のスキルを持つクラスへと派遣できます。各クラスには独自の能力とスキルがあり、戦闘中に戦術を組み合わせることで、攻略の幅が広がります。

• - 弓兵は、遠距離攻撃が得意ですが、敵の位置が遠い場合、当たりづらさがあります。特技の「一斉射撃」は重要な瞬間に威力を発揮します。

• - 歩兵はバランスの取れた攻法を持ち、飛び道具をブロックすることも可能です。特技「飛びかかり攻撃」で大きなダメージを与えることができます。

• - 槍兵は長い槍を使い、高威力の突進攻撃が特徴ですが、移動しながらの攻撃ができない点が弱点です。

開発の背景

本作の発案は、美術担当のOskar Stålbergが2016年に探求していた生成アルゴリズムとユニットの動かし方に基づいています。その後、ミニチュアの島を発想し、バイキングによる侵略のコンセプトが具体化しました。アートスタイルにも、『Revenge of the Titans』や『Total War』からの影響が見られ、特にキャラクターやアニメーションの面で反映されています。

評価と展望

『Bad North』は第22回D.I.C.E. Awardsで「Strategy/Simulation Game of the Year」にノミネートされ、その斬新なゲームプレイが高く評価されています。プレイヤーの戦略的判断が問われる内容とシンプルながらも奥深いゲーム性が、多くの人々に愛され続けている理由です。

本作は、繰り返しプレイに耐える魅力があり、コンテンツの豊かさとプレイスタイルのバリエーションでプレイヤーを惹きつけます。対戦相手としてのバイキングと戦いながら、指揮官たちを育て、任務を達成する楽しみが待っています。

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