Bilibili World(略称BW)は、
中華人民共和国で開催されるbilibili主催の大規模な参加型オフラインイベントです。このイベントは、同社が運営する
動画配信プラットフォームに根ざしたものであり、初めて開催されたのは2017年7月21日から23日の期間、上海万博展覧館にて行われました。
Bilibili Worldは、既存のオンラインコンテンツをリアルな体験として提供することを目的とし、ユーザーが参加し楽しめるアトラクションやパフォーマンスで構成されています。
このイベントは、以降毎年開催されており、特に2013年から続く「
Bilibili Macro Link」と同時開催される形で行われています。
Bilibili Worldは、独自の二次元文化を体験できる場として多くのファンに支持されています。会場では、多数のKOL(Key Opinion Leader)や
コスプレイヤーが登場し、ユーザーとの交流を図ります。
さらに、日本の
企業やコンテンツも数多く参加しており、展示や商品販売を行っています。日本のアーティストや声優陣がライブパフォーマンスに出演することもあり、このイベントは国際的な文化交流の場ともなっています。特に、音楽ライブは多くの来場者を魅了し、
コスプレやアニメといったジャンルに関心がある若者たちにとって特別な体験となります。
とはいえ、2020年と2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、イベントの形式に変更がありました。これらの年は、日本の特設会場からのライブビューイングを通じて、中国の会場で行われる形になりましたが、それでも多くのファンが楽しむことができました。
Bilibiliの総責任者、柴軒鴻氏は、中国は国土が広大であり、各地域から参加するファンの多くがイベント前の時間も楽しんでもらえる形式にしたいと考え、「
Bilibili Macro Link」に先行して「
Bilibili World」のプロトタイプを2016年に実施しました。その結果、次年度からは大規模な会場を借りて、昼の部の「
Bilibili World」と夜の部の「
Bilibili Macro Link」を同時に開催することが実現しました。
このように、
Bilibili Worldは、ファンが多彩な体験を通じて結びつき、文化を共有しながら楽しむイベントとして注目を集めています。展示ブースに加え、ファンミーティングやサイン会、アトラクションといった多様なプログラムが用意されているため、来場者にとって充実した時間を過ごすことができる場所となっています。
関連項目
Bilibili Worldは、ユーザー参加型のイベントとして、アニメ、ゲーム、音楽など多様な文化を楽しむ人々にとって欠かせない場所となっており、今後も多くのファンに愛され続けることが期待されています。