Black indie!

Black indie!（ブラック・インディー！）

「Black indie!」は、2008年に日本で産声を上げた、自主映画の上映機会を提供する映画祭です。この映画祭は、かつて「インディーズムービー・フェスティバル」を主催していたウェヴコ・プロデュース・カンパニィーの代表であり、総合プロデューサーを務めた夢成真氏（本名：西村秀雄）によって、これまでの経験を基盤としつつ、新たなコンセプトのもとに設立されました。既存の枠にとらわれない、独自の視点からの映画製作と発表の場を提供することを目指していました。

活動の軌跡

第1回（1st. Black-indie!）

本映画祭の最初の試みは、2008年12月に本格的に始動しました。企画当初は、「インディーズムービー・フェスティバル」で実績を残した監督を中心に、総勢12名の監督が選出され、それぞれの作品製作プロジェクトがスタートしました。これは、個性豊かなクリエイターたちが一堂に会し、競い合い、刺激し合いながら作品を生み出すことを意図したものでした。

しかし、製作の過程は平坦ではありませんでした。プロジェクトが進むにつれて、参加者の状況に変動が生じます。当初の12名のうち、まず1名が規約違反に該当する行為があったとして失格の処分を受けました。本映画祭の公式サイトでは、失格となったこの監督のプロフィールが掲載されていた箇所に、「戦力外通告」や「失格 監督」といった簡潔ながらも厳しい言葉が記されており、その状況を伝えていました。さらに、2011年に入ってからも参加者の離脱や失格が相次ぎます。藤井厚志氏がプロジェクトから離脱し、山口洋輝氏と小野篤氏が失格扱いとなりました。これらの変動を経て、最終的にプロジェクトに参加し続けた監督は8名となりました。

そして、完成した作品群の最終審査を兼ねたプレミア上映会が開催されます。2012年11月16日から18日までの3日間、東京都内のシネマート六本木を会場として、「1st. Black-indie!プレミア上映会（最終試写審査会）」と銘打たれたイベントが行われました。この上映会では、川上生氏、野田千晶氏、片元亮氏、MASAMI YAMADA氏、高橋コウジ氏、安田淳一氏、岩松顯氏という7名の監督による作品が一般に披露されました。この上映会をもって、「1st. Black-indie!」のプロジェクトは公式に幕を下ろしました。

第2回以降と現状

第1回の閉幕後、本映画祭はすぐに次のステップへと移行する準備を進めました。2012年12月20日からは、早くも第2回（2nd. Black-indie!）への参加を希望する監督たちの応募受付が開始されました。これにより、新たな才能による作品製作が期待されました。

しかし、その後、第2回として具体的な作品の発表や上映が行われたという公式な情報は確認されていません。公式サイト上では、第2回の映画制作プロジェクトは形式上継続中であるとの記載が見られますが、実質的には「Black indie!」としての映画祭活動は停止している状態にあると考えられています。

第1回参加監督一覧

第1回プロジェクト開始当初および製作期間中に参加した監督は以下の通りです。

川上生
野田千晶
小野篤（プロジェクト期間中に失格）
藤井厚志（プロジェクト期間中に離脱）
片元亮
山口洋輝（プロジェクト期間中に失格）
MASAMI YAMADA
高橋コウジ
雨宮翔
安田淳一
* 岩松顯

（最初の12名のうち、リストに記載のない1名が初期に失格した監督であると考えられます。）

関連情報

本映画祭に関する情報は、当時の公式ウェブサイトにて確認することができます。当サイトは「ブラック・インディ！“ロード・オブ・ブラックカーペット”公式ページ」として公開されていました。

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