BlackBerry App World

BlackBerry App Worldとは



BlackBerry App Worldは、BlackBerryが提供するアプリケーション配信サービスであり、BlackBerryの主要機種に対応したアプリをユーザーがダウンロード、アップデートするためのプラットフォームです。2009年4月1日にサービスを開始しました。

このサービスは、Apple App StoreやGoogle Playと比較して、1アプリあたりの収益性が高いことで知られていました。BlackBerry App Worldにおける1アプリあたりの平均収益は$9,166.67であり、Apple App Storeの$6,480、Google Playの$1,200を大きく上回っていました。

歴史



2003年、RIM（Research In Motion、現BlackBerry Limited）は、Mobile Data Serviceというサービスを開始しました。これにより、ユーザーはJavaベースのサードパーティーアプリケーションを、BlackBerryインフラストラクチャ上でセキュアかつリアルタイムプッシュベースで利用できるようになりました。

2008年10月21日、RIMはBlackBerry Developer Conferenceにて、新たなアプリケーションストアの開設を発表しました。翌2009年3月には、PayPalとの連携も発表されました。2009年1月19日には、開発者からのアプリケーション受付が開始されました。

2009年3月4日、ストアの正式名称がBlackBerry App World（旧称：BlackBerry Application Storefront）に決定されました。同年4月1日、CTIAのトレードショーでApp Worldのサービス開始が発表されました。

その後、BlackBerryがスポンサーを務めるワイヤレス・エンタープライズシンポジウム（WES）では、1日あたり平均100万回のアプリダウンロードが報告されました。

2010年8月19日には、BlackBerry App World 2.0が公開されました。このバージョンでは、BlackBerry IDという、BlackBerryクライアントとBlackBerry App Worldの両方で使用できるシングルサインオンアカウントシステムが導入されました。さらに、AT&Tのワイヤレス契約者向けに、クレジットカード請求やキャリア請求も導入されました。

2010年12月3日には、1日のダウンロード数が200万件に達したことが発表されました。

2011年2月2日には、BlackBerry App World 2.1がリリースされ、アプリ内でのアドオン購入を可能にするデジタルグッズのアプリ内課金システムが導入されました。

アプリケーション数と成長



2011年初頭の時点で、BlackBerry App Worldには16,000本のアプリケーションが配信されていました。その後、審査を通過したアプリケーション数は急速に増加し、2012年1月には60,000本、翌月には70,000本に達しました。2012年9月のBlackBerry Jamでは、配信アプリケーション数が105,000本に達したことが発表されました。

課金と対応



サービス開始当初、利用可能な国はアメリカ合衆国、イギリス、カナダでした。2010年9月9日時点で、BlackBerry App Worldは113カ国で利用可能となり、PayPal、クレジットカード請求、キャリア請求に対応しました。利用可能な国の一覧は、BlackBerry App Worldの公式サイトで確認できます。

アメリカ合衆国でのアプリケーション価格は、無料または0.99ドルから999.99ドルの範囲で設定されていました。開発者登録やアプリケーション申請は無料でした。

対応するBlackBerry端末は以下の通りですが、BlackBerry OSバージョン4.5.0以降へのアップデートが必要でした。


ストレージ



アプリケーションは、特定のBlackBerryスマートフォンの機種において、MicroSDまたはeMMCにアーカイブすることが可能でした。

アプリケーション開発



2010年、RIMはBlackBerry Enterprise Application Development、次世代BlackBerry Web Application、BlackBerry PlayBook™タブレットやBlackBerryスマートフォン向けのBlackBerry WebWorks、BlackBerry Paymentサービス、BlackBerry Pushサービス、BlackBerry Advertisingサービス、BBM SocialプラットフォームSDKなど、開発者がBlackBerry対応の豊富なアプリケーションをより簡単に作成し収益化できるさまざまな新しい開発ツールを発表しました。

脚注



App World official North American site

App World official European site

BlackBerry official site

Jamie Murai (Feb 25, 2011), "You Win, RIM": An aspiring RIM developer's experience with RIM's application development environment's registration procedure

Interview with a director, Blackberry Developer Relations, rationale and aspirations

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