Block by Block

Block by Block：Minecraftを通じた都市再生への貢献

Block by Blockは、人気ゲーム『Minecraft』の開発元であるMojangと国際連合人間居住計画（UN-Habitat）がパートナーシップを組んで設立した慈善団体です。その目的は、若者たちが故郷の都市の再開発に積極的に参加できるよう促し、Minecraftというツールを用いて、創造的なアイデアを具現化する機会を提供することにあります。

Block by Blockの概要

このプロジェクトは、Minecraftの世界で自分たちの街を再設計するというユニークなアプローチを採用しています。若者たちは、Minecraftのブロックを使って理想の都市を構築し、そのビジョンを現実世界の都市計画に反映させることを目指します。この活動は、スウェーデンで最初に始まり、その後、世界各地へと拡大していきました。Mojangは、主要な資金提供者としてこの活動を支えており、Block by Blockは国連ハビタットの持続可能な都市開発ネットワークの一環としても活動しています。

Block by Blockのルーツ：Mina Kvarter

Block by Blockの活動は、スウェーデンで実施された「Mina Kvarter」（私のブロック）というプロジェクトに触発されたものです。Mina Kvarterは、集合住宅の近代化を目的とした同様の取り組みであり、Minecraftを使って都市の再開発を視覚化するというアイデアの先駆けとなりました。

歴史：Minecraftと都市計画の融合

2012年9月、Mojangは国連ハビタットとの協力により、Block by Blockプロジェクトを開始しました。このプロジェクトでは、Minecraft内に現実世界を再現し、若者たちが理想とする住環境のデザインに直接参加できる仕組みを構築しました。地域住民はMinecraftサーバーにアクセスし、自分たちの住む地域を自由に改良することができます。

MojangのマネージングディレクターであるCarl Mannehは、Minecraftを「このプロセスを促進する完璧なツール」と評価し、3年間のパートナーシップを通じて、2016年までに300の公共空間を改善するという国連ハビタットの目標を支援することを表明しました。プロジェクトでは、Minecraftの建築コミュニティ「FyreUK」と提携し、Minecraft内に現実世界の環境を忠実に再現することを目指しました。

最初の試験的なプロジェクトは、ケニアのナイロビにあるキベラという非公式居住地で実施されました。このプロジェクトでは、地域住民がMinecraftを通じてキベラの再開発計画に参加し、自分たちのアイデアを具現化しました。

Block by Blockの意義

Block by Blockは、都市計画における若者の参加を促進する革新的なアプローチです。Minecraftという身近なツールを使用することで、若者たちは楽しみながら都市の未来について考え、創造的なアイデアを生み出すことができます。また、このプロジェクトは、地域住民の声を都市計画に反映させるための有効な手段としても機能しています。

Block by Blockの取り組みは、都市の持続可能な開発に貢献するとともに、若者たちの社会参加意識を高める上で重要な役割を果たしています。

外部リンク

公式ウェブサイト

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