Blossom Tales: The Sleeping King

『Blossom Tales: The Sleeping King』の魅力

『Blossom Tales: The Sleeping King』は、カナダとアメリカに拠点を置くインディーゲームスタジオCastle Pixelが手がけ、FDG Entertainmentから2017年にリリースされたアクションアドベンチャーゲームです。この作品は日本語版では「Blossom Tales 花の王国と眠れる王様」として知られ、華やかなグラフィックや深いストーリーが魅力的です。

物語の舞台

ゲームの舞台はブロッサム王国（Kingdom of Blossom）。この国は、王の弟である魔法使いクロッカス（Wizard Crocus）によって王であるランの王（King Orchid）が永遠に眠らされるという危険な状況に陥っています。主人公である新米騎士の少女リリー（Lily）は、この呪いを解くために冒険に出発します。彼女の任務は、王の目覚めに必要な3種類の植物を探し出し、持ち帰ることです。

おとぎ話の形式

本作は、ある老翁が孫のリリーとクリス（Chrys）にお話を聞かせるという劇中劇の形式をとっています。このナレーションスタイルにより、プレイヤーは物語への没入感を高めることができます。ゲーム中には、物語の進行に影響を与える選択肢が用意されており、キャラクターの展開に変化が生まれるのも特徴です。

開発の経緯

Castle Pixelは、2014年のデビュー作『Rex Rocket』の成功を受けて、本作の開発に着手しました。当初のリリーは、ロボットのような全身鎧を装着して描かれていましたが、最終的には可愛らしいワンピース姿に変更されました。2014年にはKickstarterでのクラウドファンディングも試みましたが、目標金額には達成できませんでした。それでもFDG Entertainmentが支援を申し出たことで、開発は続行されました。ゲームには、任天堂の代表作『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』や映画『プリンセス・ブライド・ストーリー』の影響が色濃く表れています。

ゲームシステム

『Blossom Tales: The Sleeping King』は、基本的に『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』のシステムを基にしています。フィールドはトップビューで描かれ、多くの謎解き要素が含まれています。特に、地面のパネルを一筆書きのように踏破するパズルや、ブロックを特定の場所まで運ぶタイプの謎解きが多く見られます。ダンジョンの最奥にいるボスキャラクターを倒すことでダンジョンクリアとなり、物語が進展します。

アイテムと戦略

冒険中に手に入れたアイテムは最大三つまで装備可能で、特定のアイテムは使用するとエネルギーゲージを消費します。爆弾や弓矢、ブーメランなどの豊富なアイテムを駆使し、エネルギーゲージは時間の経過や回復アイテムによって回復できます。

このように『Blossom Tales: The Sleeping King』では、魅力的なストーリーとゲームプレイが融合した体験を提供しています。2022年には続編である『Blossom Tales II: The Minotaur Prince』がリリースされ、さらなる冒険が待っています。

もう一度検索