CAC 40

CAC 40の概要

CAC 40（シーエーシーよんじゅう）は、ユーロネクスト・パリにおける主要な株価指数です。この指数は、同取引所に上場している企業の中から時価総額が大きい40銘柄を選び、その株価を基に計算される時価総額加重平均型の指数です。1988年11月より、フランスの先物市場であるMATIFやオプション取引市場MONEPでも活用されており、ヨーロッパの株式市場において非常に重要な役割を果たしています。

CAC 40は、国際的な視点から見ても非常に注目される指数であり、特にフランスに本拠を置く多くのグローバル企業が含まれています。実際、CAC 40の上場企業のいくつかは、フランス国内の売上高が相対的に少ないにもかかわらず、世界中でビジネスを展開しているため、この指数はフランスの経済を代表する指標として機能しています。また、最も多くの株式を保有している国はアメリカ合衆国で、これも国際的な投資家にとってのCAC 40の重要性を示しています。

さらに、CAC 40の構成銘柄には、フランス以外で上場している企業であっても、フランスにおける資産や意思決定に強い関連性を持つ企業が含まれることがあります。これにより、CAC 40はフランスとの繋がりが深い企業の集まりとして、より幅広い企業ポートフォリオにアクセスすることが可能です。

他の主要指標

ユーロネクスト・パリにはCAC 40の他にもいくつかの株価指数があります。たとえば、次に位置づけられるのがCAC Next 20で、これはCAC 40の後に続く20銘柄から構成されています。また、CAC Large 60では、CAC 40とCAC Next 20の合計60銘柄を基にしています。

中型株に注目したCAC Mid 60や、小型株を扱うCAC Smallも存在し、これらの指標間では頻繁に銘柄の入れ替えが行われています。さらに、CAC All-Tradableという取引が活発な300以上の銘柄を対象とする指数や、CAC All-Share indexという大型、中型、小型の全てを含む490以上の銘柄で構成される指数も設けられています。これらの指数は、フランス市場の多様性や動向を把握するための貴重な指標となっています。

CAC 40の歴史

CAC 40の算出は1988年6月15日に開始され、その基準値は1987年12月31日の終値を1,000としています。1987年以前のデータは、INSEE（フランス国立統計経済研究所）の統計を元に換算されています。最新の数値は、2024年5月10日に8,259.19という最高値をつけ、5月15日には8,239.99の終値で記録されています。

このように、CAC 40は現在もフランス経済や国際市場において重要な役割を果たし続けており、投資家や経済アナリストにとって欠かせない指標の一つとなっています。これからの市場動向においても、CAC 40の動きから目が離せないことでしょう。

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