CAPS LOCK

CAPSULEの14枚目のオリジナルアルバム『CAPS LOCK』は、2013年10月23日にワーナーミュージック・ジャパンからリリースされました。本作は、ユニット名を大文字表記に変更したこと、そしてタイトルがキーボードのCapsLockキーに由来するといった、記号化への強いこだわりが特徴です。中田ヤスタカは、「ユニット名の大文字表記に合わせて新しいロゴを作成し、ジャケットアートワークにも採用した」と語っています。

本作は、ヤマハミュージックコミュニケーションズからunBORDEへのレーベル移籍後、初のアルバムとなります。ベストアルバム『capsule rewind BEST-1 2012-2006』と『capsule rewind BEST-2 2005-2001』から約8ヶ月ぶり、オリジナルアルバムとしては『STEREO WORXXX』から約1年7ヶ月ぶりのリリースとなりました。

制作にあたっては、まず楽曲タイトルを決定してから制作に取り掛かった点が特徴的です。また、1曲ずつ完成させるのではなく、アルバム収録曲全曲を同時進行で完成させるという手法がとられました。中田は「アルバムのためだけに制作するという方法が感覚的にしっくりくる」と語っており、全曲同時進行の方が完成度を高められると考えています。

制作期間中、きゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeといった他のアーティストのプロデュース、映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の共同プロデュースといったCAPSULE以外の仕事も抱えていました。しかし、今回はCAPSULEの制作に集中する期間を設けたため、結果としてアルバムのリリースに少し間が空いてしまったと述べています。また、レーベルコンピレーションアルバムに収録された「Rainbow」は本作の制作期間外に制作されたため、未収録となりました。

中田は本作について、「聴き込むほどに様々な発見があるような作りにした」と述べており、リスニング環境を整えることで音質の細部まで楽しめるように工夫されています。

「CONTROL」のミュージックビデオは、出村拓也が監督を務めました。最新のハイスピードカメラを使用し、1秒間500コマの映像とCGを組み合わせた革新的な映像作品となっています。ショートバージョンは2013年10月21日にワーナーミュージック・ジャパンのYouTubeチャンネルで、フルバージョンは同年10月31日に新設されたCAPSULEのYouTubeチャンネルで公開されました。

楽曲について、中田は「ここ数年、初めて聴く人でも盛り上がれるような曲を作ってきたが、今回はそれぞれが自由な環境で聴くための音楽を作ってみたかった」と語っています。全曲のタイトルは、パソコンのキーボードに関連するものが用いられています。また、「12345678(extended mix)」はiTunes Storeのアルバム購入特典として、配信限定でリリースされました。全8曲中、4曲がインストゥルメンタル楽曲となっています。

本作は、映画『Appleseed Alpha』の挿入歌（#7）にも使用されています。

パッケージは、初回限定盤と通常盤の2形態でリリースされました。初回限定盤は三方背ホワイトクリアケース仕様で、ボーナスディスクが付属します。

プロモーションとしては、2013年10月1日に「CONTROL」の先行ティザー映像がワーナーミュージック・ジャパンのYouTubeチャンネルで公開されました。

収録曲は全て中田ヤスタカが作詞・作曲・編曲を担当しています。

オリコン週間アルバムランキングでは13位を獲得しました。

また、収録曲である「Depth (Appleseed Alpha Version)」は『APPLESEED ALPHA ORIGINAL SOUNDTRACK』（2015年1月14日）にも収録されています。

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