CBCニュースワイド

『CBCニュースワイド』の歴史と特徴

『CBCニュースワイド』は、1974年10月1日から1999年3月27日まで中部日本放送(CBC)で放送されていた地域密着型のニュース番組である。この番組は、JNN系列の基幹局として初めてのローカルワイドニュースプログラムとしてスタートし、その後、地域の情報をいち早く伝える役割を果たしてきた。

番組開始前の背景と他局との違い

中部日本放送がローカルワイドニュースの制作に参入する前、すでに他の地方局では類似の番組が放送されていた。たとえば、山陽放送の『山陽TVイブニングニュース』や静岡放送の『SBSテレビ夕刊』、さらにはテレビ高知の『イブニングKOCHI』といった番組があった。しかし、CBCの『ニュースワイド』はJNN基幹局においては初の試みであり、その後も他の基幹局が次々とローカルニュースを展開するきっかけともなった。

放送時間と発展

初期の放送時間は平日の18:00から18:30で、1989年10月からは『CBCニュース通り』の第三部としても放送された。1990年からはメイン番組との兼ね合いで放送時間が変更され、最終的には18:28から19:00にリニューアルされた。土曜日版も同様に長年放送され、特に1996年から1999年の間は『天才クイズ』に続く時間帯で放送されていた。

日曜版も存在し、1983年10月から1991年9月まで『CBC日曜ニュースワイド』として放送されていた。これは中部電力の単独提供番組で、他のネット番組との兼ね合いの中でも続けられた。

スタジオと技術の進化

本番組は、スタジオの変更を経て進化を遂げていく。最初は広小路通面するガラス張りの「フロントスタジオ」から放送され、後にCBCホールや最終的にはCBC放送センターAスタジオに移行した。これらの変遷は、視聴者との距離を縮め、ニュースの臨場感を高める効果を持っていた。

番組の終了と後継

『CBCニュースワイド』は1999年3月に幕を閉じ、その後は『ユーガッタ!CBC』という新しい大型情報番組が平日夕方に移行した。土曜版はそのまま『CBC土曜ニュースワイド』としての姿を継続した。こうして、長年にわたり地域の情報を提供してきたこの番組は、新たな情報番組の誕生に伴って、その役割を次の世代に引き継いでいった。

出演者と天気予報担当

天気予報は専門の気象予報士が担当していた。特に秋田隆一や北村泰宏などがこの役割を担い、視聴者に正確な天気情報を提供していた。彼らの存在は、新しいスタイルのニュース番組に強い影響を及ぼした。

まとめ

『CBCニュースワイド』は、1974年から1999年にかけて地域に根ざした情報を提供し続けた番組であり、その特色あるフォーマットと優れた取材力によって、多くの視聴者に愛されていた。地域のニュースを重要視する中で生まれたこの番組は、今もなお多くの人々の記憶に残る存在であり、かつての日本のテレビ番組史における重要な一ページを飾っている。

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