CDログロニェス

CDログロニェス (Club Deportivo Logroñes)

CDログロニェスは、スペイン・ラ・リオハ州のログローニョを拠点としたサッカークラブである。1940年に設立されたこのクラブは、2009年に解散するまで、約70年間の歴史を持っていた。このクラブの最高成績は1989-1990シーズンのプリメーラ・ディビシオン（1部）での7位であり、なおかつこのシーズンにおけるUEFAカップ出場権獲得に近づいたことで知られている。全体として、CDログロニェスはその存続期間中に数多くの昇降格を経験し、特に経営上の問題に悩まされた。

設立と初期の歴史

CDログロニェスは、スペイン内戦の影響を受けて経営難により解散したクルブ・デポルティーボ・ログローニョの後継として1940年に誕生した。設立当初の数年間はテルセーラ・ディビシオンに位置し、1950年にはセグンダ・ディビシオン（2部）、1952年にはプリメーラ・ディビシオン（1部）へ昇格を果たした。しかし、プリメーラ・ディビシオンでのプレーはわずかにとどまり、35年間もその後の最高峰リーグには再び戻れなかった。

黄金期と降格

1987年、CDログロニェスは35年ぶりにプリメーラ昇格を達成し、その後8シーズンにわたって1部の地位を保ち続けた。1990年にはクラブ史上最高の7位を記録し、多くのファンから熱烈な支持を受けたが、1995年に再び降格した。その後、わずか一年でセグンダに復帰するも、1996-97シーズンがプリメーラでの最後のシーズンとなってしまった。

財政問題と活動停止

1990年代後半に差し掛かると、クラブの経営状態は徐々に悪化し始め、教育への投資が必要とされる一方で、選手への給与未払いや負債が増大していった。その結果、2004年にテルセーラ・ディビシオンへの強制的な降格が行われ、2009年には債務問題の解決が困難となり、ついにサイト登録抹消処分という形でクラブは解散を迎えた。

主なタイトル

CDログロニェスは主にテルセーラ・ディビシオンでタイトルを獲得しており、このリーグでは6回の優勝を成し遂げた（1943-44, 1958-59, 1965-66, 1969-70, 1977-78, 2000-01）。国際タイトルは取得していないものの、国内リーグを通じて多くのファンに愛されるクラブであった。支え続けたファンの奮闘や、地域コミュニティとの深い結びつきは、クラブの歴史において重要な要素である。

結論

CDログロニェスは、サッカーの歴史の中で多くの感動と苦境を経験したクラブである。短い期間での華々しい成功と厳しい経営環境が交錯し、最終的には活動停止に至ったが、その歴史は地域のサッカーファンだけでなく、スペインのサッカー界においても評価されるべき貴重なものである。

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