CHAGE&ASUKA IV -21世紀-

『CHAGE&ASUKA IV -21世紀-』

アルバム概要

『CHAGE&ASUKA IV -21世紀-』は、チャゲ&飛鳥（現：CHAGE and ASKA）が1983年6月29日にリリースした4枚目のオリジナルアルバムです。このアルバムは、当時の音楽シーンにおいても特異な存在として評価されています。発売元はワーナー・パイオニア（現在のワーナーミュージック・ジャパン）で、リリース以降も様々な形で再発されています。1984年、1986年、1990年、1999年、2001年とCDとしての再発売が行われ、2009年にはSHM-CD形式での再リリースも実現しました。

背景とリリース

このアルバムは、サウンドトラック盤『熱い想い』から約1年1か月、前作『黄昏の騎士』からは約1年4か月の間隔を経てのリリースです。興味深いことに、最初のリリース時には、シングル曲が収録されていないオリジナルアルバムとして位置づけられています。後にキャニオン・レコードからのCD再発売時には、ボーナストラックとしてシングル曲「マリオネット」が追加されました。

ツアー

本アルバムは、1983年の夏から行われたコンサートツアー「21世紀への招待 Part 1」とも密接な関係があります。このツアーの一環として、9月30日には国立代々木競技場第1体育館をコンサート会場として使用した初の試みがありました。

収録曲一覧

自由
眠ったハートに火をつけて
あの娘にハ・レ・ル・ヤ
Fifty-Fifty
不思議の国
21世紀
闇
夢を見ましょうか
O Domine
少年
謎2遊戯
マリオネット

曲解説

「21世紀」はアルバムのタイトル曲であり、飛鳥がある晩に見た夢を基にしています。この曲は未来への希望ではなく、不安を表現しています。珍しくも2004年のコンサートや特別なイベントで再演されることもあり、長年のファンにとっての重要な曲です。

「闇」や「夢を見ましょうか」は、CHAGEのベストアルバムにも収録されており、時を超えて愛される楽曲となっています。また、「少年」や「謎2遊戯」は前作シングルのB面曲としても存在感を持ち、CDの再発売の際に特典として収録されました。

参加ミュージシャン

本アルバムには、多数のミュージシャンが参加しています。主なメンバーには、ドラムに今泉正義、エレキバスにチビ太後藤、キーボードに平野孝幸、ギターにはチャゲと飛鳥が名を連ねています。また、ゲストミュージシャンも豪華で、笛吹利明や吉川忠英などが参加しています。これにより、音楽的な多様性と深みが生まれており、聴く者にとって魅力的な作品となっています。

結論

『CHAGE&ASUKA IV -21世紀-』は、これまでのチャゲ&飛鳥のアルバムとは異なるアプローチを取り入れた作品であり、音楽的な進化を感じさせると同時に、リスナーへ深いメッセージを伝えています。このアルバムは、彼らの音楽活動の中で重要な位置を占めており、現在でも多くのファンに親しまれています。

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