2012年2月22日、J-One Recordsより発売された
KAT-TUNの6枚目の
アルバム『CHAIN』は、グループにとって大きな転換期を象徴する作品です。前作『
NO MORE PAIИ』から約1年8ヶ月ぶり、そして
赤西仁の脱退後初めてリリースされた
アルバムという点が大きな特徴です。
赤西仁は前作の制作段階から既に活動に参加していませんでしたが、『CHAIN』はグループが5人体制で再出発したことを明確に示す作品となりました。
アルバムには、13th
シングルから17th
シングルまでのヒット曲が網羅されているだけでなく、各メンバーのソロ楽曲も収録。それぞれの個性を際立たせつつ、グループとしての統一感も感じられる構成となっています。リード曲である「LOCK ON」は、力強くもキャッチーなメロディーと、5人の魅力が凝縮されたパフォーマンスが印象的な楽曲です。
また、『CHAIN』は、初回限定盤と通常盤の2形態で発売されました。初回限定盤には、「LOCK ON」のミュージックビデオとそのメイキング映像、そしてスペシャル映像を収録したDVDに加え、36ページにわたるオリジナル歌詞ブックレットが同梱されています。これらの特典は、ファンにとって貴重なコレクションとなっています。一方、通常盤には、最後の曲「SOLDIER」の後に、隠しトラックとして「CHAIN OF LOVE」が収録されているというサプライズが用意されています。
楽曲の多様性も『CHAIN』の魅力です。アップテンポで力強い楽曲から、バラード調のしっとりとした楽曲まで、幅広いジャンルの曲が収録されており、
KAT-TUNの音楽的なポテンシャルの高さを改めて示しています。楽曲制作には、国内外の様々なクリエイターが参加しており、それぞれの楽曲に個性と深みを与えています。例えば、「ONE DAY」はスズキ「ソリオ」のCMソングとして使用され、多くのリスナーに親しまれました。また、メンバーそれぞれが作詞・作曲に参加したソロ曲も収録されており、彼らの音楽に対する情熱と才能を感じることができます。
2013年9月30日、田中聖の脱退により、この『CHAIN』は、5人体制での
KAT-TUNの唯一のオリジナル
アルバムとなりました。この事実が、この
アルバムに特別な意味合いを与えています。その後のグループの歩み、そして音楽シーン全体においても、この
アルバムは一つのランドマークとして位置づけられると言えるでしょう。
収録曲は、
シングル曲からソロ曲まで多岐に渡り、
KAT-TUNの音楽性の幅広さを示すものとなっています。各楽曲の詳細については、それぞれの
シングルページを参照ください。また、通常盤に収録されている隠しトラック「CHAIN OF LOVE」は、
アルバム全体の世界観をさらに深める、重要な要素となっています。
『CHAIN』は、
KAT-TUNの新たな出発点、そして一つの時代を締めくくる作品として、音楽史に刻まれるべき
アルバムと言えるでしょう。