Chgrp

chgrpコマンドとは

chgrp（チェンジグループ、change group）コマンドは、Unix系オペレーティングシステムにおいて、ファイルのグループ所有権を変更するためのコマンドです。`chown`コマンドとは異なり、一般ユーザーが使用できる点が特徴ですが、変更できるのはそのユーザーが所属しているグループに限られます。

コマンドの構文

`chgrp`コマンドの基本的な構文は以下の通りです。

bash
chgrp group target1 [target2 ...]

• - `group`: 対象ファイルに設定する新しいグループを指定します。グループ名は`/etc/group`ファイルで定義されている名前、またはグループIDのいずれかを使用できます。
• - `target1`: グループ所有権を変更したいファイルまたはディレクトリを指定します。
• - `target2 ...`: 複数のファイルやディレクトリを対象にする場合は、スペースで区切って指定できます。

具体的な使用例

以下の例で、`ttt`というファイルのグループ所有権を`staff`から`system`に変更する手順を見てみましょう。

bash
$ ls -l ttt

• -rw-rr 1 gbeeker staff 545 Nov 04 2004 ttt

この時点では、`ttt`ファイルのグループ所有者は`staff`です。ここで、`chgrp`コマンドを実行してグループを`system`に変更します。

bash
$ chgrp system ttt


変更後、再度`ls -l`コマンドで確認すると、グループ所有者が`system`に変更されていることが分かります。

bash
$ ls -l ttt

• -rw-rr 1 gbeeker system 545 Nov 04 2004 ttt

この例では、コマンドを実行したユーザー（`gbeeker`）が`system`グループのメンバーであることが前提となります。

注意点

• - 一般ユーザーが`chgrp`コマンドを使用できるのは、自身が所属しているグループに対してのみです。他のグループへ変更しようとすると、エラーが発生します。
• - ファイルの所有者（ユーザー）を変更する場合は、`chown`コマンドを使用します。

関連コマンド

• - `chown`: ファイルの所有者（ユーザー）を変更するコマンド
• - `グループ識別子`: ファイルシステムにおけるグループを識別するための数値

参考資料

• - chgrp(1) - Linux JM Project
• - chgrp(1) - OpenBSD（英語）
• - chgrp(1) - HMUGリファレンスマニュアル（英語）
• - chgrp(1) - Debianリファレンスマニュアル（日本語）

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