CHRISTMAS CONCERT 2011 LOVE SONGS FOR WOMEN

日本のシンガーソングライター、清木場俊介の映像作品『CHRISTMAS CONCERT 2011 LOVE SONGS FOR WOMEN』（クリスマス・コンサート・ツーサウザンドイレブン・ラブ・ソングス・フォー・ウーメン）は、2011年冬に開催された彼にとって初めての特別なコンサートを記録した作品である。この公演は、2011年12月16日に東京国際フォーラム ホールAにて行われ、そのタイトルが示す通り、女性客のみを対象とした異色のライブであった。

コンサートの最大の特徴は、その選曲と編成にある。清木場俊介の豊かな歌声を最大限に引き出すため、セットリストは「バラード」に特化して構成された。通常のバンドメンバーに加え、14人編成のストリングス隊が参加。これにより、楽曲はより壮大で情感豊かな響きを獲得し、聴き手の心に深く響くパフォーマンスが展開された。このストリングスとの共演は、彼のバラード表現に新たな深みをもたらしている。

映像作品には、この特別な夜の感動が余すところなく収録されている。ライブ本編の中心は、彼のこれまでのキャリアで生み出された数々の名曲の中から厳選されたバラード群である。特に注目すべきは、通常は韓国の歌手シン・ヘソンと共に歌われる「二人で居よう」を、この日は清木場俊介が単独で歌唱した特別バージョンが収録されている点だ。さらに、彼が深く敬愛するアーティスト、尾崎豊の名曲「LONELY ROSE」のカバーパフォーマンスも収められており、これはこのDVDでしか見ることのできない貴重なトラックとなっている。本編終盤では、会場を温かい雰囲気で包んだアンコールとして「愛NEED YOUR LOVE」や「強くならないで…」といった人気曲が披露された様子も収録されており、ライブの臨場感を伝えている。また、MCの一部も収録され、清木場俊介の人柄やファンへの想いを感じ取ることができる。

この映像作品は2枚組で構成されている。DISC-1にライブ本編のパフォーマンスが収録されている一方、DISC-2には「CHRISTMAS CONCERT 2011 LOVE SONGS FOR WOMEN」と題されたドキュメンタリー映像が収められている。このドキュメンタリーは、コンサートのリハーサル風景やバックステージでの様子、清木場俊介のインタビューなどを通して、この特別なライブがどのように準備され、どのような思いが込められていたのかを知ることができる貴重な内容となっている。ライブの感動だけでなく、制作過程の舞台裏に触れることで、作品全体の理解を深めることができるだろう。

『CHRISTMAS CONCERT 2011 LOVE SONGS FOR WOMEN』は、清木場俊介が「唄い屋」として追求し続ける表現の世界、特に彼の真骨頂とも言えるバラードにおける感情表現の豊かさ、そしてライブという空間でファンと心を通わせる姿を記録した重要な作品と言える。ストリングスとの共演による深みのあるサウンド、この日限りの特別なパフォーマンス、そして舞台裏に迫るドキュメンタリーが一体となり、清木場俊介というアーティストの多角的な魅力を伝える一作となっている。

以下に、DISC-1に収録された楽曲リストを記す。

意味の無いI LOVE YOU
キミが望むモノとボクが欲しいモノ
Julian Love
有り余る愛
キミの子宮の中で…
Hey Baby
キミが居なければ
12月の風
最後の夜
永遠
9:36 〜キミと居た夏〜
キミに出逢って
天国は待ってくれる
LONELY ROSE (尾崎豊のカバー曲)
愛のかたち
二人で居よう (アンコール)
愛NEED YOUR LOVE (アンコール)
強くならないで… (アンコール)

※DISC-2には「ドキュメンタリー・CHRISTMAS CONCERT 2011 LOVE SONGS FOR WOMEN」を収録。

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