COLOR (ロックバンド)

COLOR（カラー）

COLORは、日本のロックバンドであり、1985年に大阪で結成されました。そのメンバーは、ボーカルのDYNAMITE TOMMY、ギターのTATSUYAとCINDY、ベースのMARRY、ドラムスのTOSHI（元MEIN KAMPF）で構成されています。バンドは設立当初から初期パンク・ロックを基礎に据え、個性的なスタイルで音楽シーンに旋風を巻き起こしました。

結成の背景

DYNAMITE TOMMYが主導となり、「こんなクソみたいな世界ムカつくからありとあらゆる手段で叩きつぶしてやる」という理念を掲げてCOLORを結成しました。このバンド名は、色彩の多様性を象徴するものであり、彼らの音楽のスタイルやファッションセンスにも色鮮やかさが反映されています。

音楽とファッション

COLORは、特に1988年にリリースした1stアルバム『激突!!』で知られています。その音楽スタイルはパンキッシュで、現在のメロディック・コアにも影響を与えるような高速なサウンドが特徴です。また、メンバーは利益を度外視した独特のファッションセンスを持ち、髪を赤や青に染め上げて逆立てたスタイルで注目されました。特筆すべくは、このアルバムには伝説的なバンドXのメンバーがコーラスで参加していることです。これによってCOLORは「東のエックス、西のカラー」と称され、各メディアからも注目を集めました。

メジャーデビューと活動の変化

1989年にシングルVHS『SHOCK TREATMENT』を発表し、ついにメジャーデビューを果たします。その後、彼らのライブは常に熱狂的なものであり、会場の設備を壊すほどの勢いでしたが、メジャーデビュー後は商業的な理由から歌詞や音楽スタイルに変化が見られました。過激な内容が抑えられ、歌詞も英語から日本語に翻訳されました。DYNAMITE TOMMYは、その変更について否定的に語り、「買わなくていい」とコメントしました。

活動の停滞と復活

1990年には、ライブ中の事故によってファンが圧死するという悲惨な出来事が発生し、その影響で数か月の活動自粛を余儀なくされました。この事故はバンドの活動に大きな影響を及ぼし、暴力的なパフォーマンスは制限されることとなりました。その後COLORは再びインディーズに戻り、今後の方針を模索しました。

解散と再結成

その後、1996年にはDYNAMITE TOMMYの独裁的な指導のもと、バンドの音楽はテクノ系ダンスミュージックに移行しましたが、1997年には解散の噂が流れることに。2002年には、ベースのMARRYが不慮の事故で他界し、その後の追悼ライブは特に感動的なものとなりました。

再結成は数回行われ、2003年には一夜限りの復活ライブが行われ、2008年にも復活したことでファンを喜ばせました。現在もCOLORの影響は日本の音楽シーンに色濃く残っています。

まとめ

このように、COLORは常に激動の歴史を持ち、多くのファンに支持されたバンドです。彼らの音楽は、ただの娯楽に留まらず、特に反社会的な表現や社会への問題提起などが印象的です。この意欲的な精神は、今後も多くのアーティストに影響を与えることでしょう。

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